日産自動車のカルロス・ゴーン会長が逮捕された。社長会見によれば、有報に実際よりも少なく報酬額を記載したこと、会社の投資資金を不正に私的に利用したこと、会社の経費を不正に私的に利用したこと、この3つを重大な不正行為として認定したという。長年の巨額報酬で巨万の富を得たにもかかわらずこのような行為に及ぶその金の亡者ぶりには呆れる。また、多数の従業員を解雇しておきながら自分は私腹を肥やすことに没頭していた経営者としての姿勢は、到底受け入れがたいものがある。しかるべき罰を受けたあとは、さっさとこの国から出て行ってもらいたい、そういう心境である。本日の東京市場で日産自動車株は5.45%の下げとなった。
さて、相場のほうはアップルショックの余波から関連銘柄がさえず、日経も比較的大きな下げ幅となった。これからしばらくは材料難の状態が続きそう。経験上、12月はリターン・リバーサルの傾向がみられやすいとされている。こうしたことから、三菱UFJ、三井住友など銀行株に注目しているところである。