2024年6月24日(月)

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2024年度 沖縄全戦没者追悼式 平和の詩 全文(「児童•生徒の平和メッセージ」詩部門高校の部 最優秀賞) - 琉球新報デジタル (ryukyushimpo.jp)

 

2024年度 沖縄全戦没者追悼式 平和の詩 全文(「児童•生徒の平和メッセージ」詩部門高校の部 最優秀賞)

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#平和の詩#慰霊の日#沖縄全戦没者追悼式

2024年度 沖縄全戦没者追悼式  平和の詩 全文(「児童•生徒の平和メッセージ」詩部門高校の部 最優秀賞)2023年の慰霊の日に「平和の礎」を訪れる人たち=糸満市摩文仁の平和祈念公園(ジャン松元撮影)

 

「これから」

沖縄県立宮古高校3年 仲間友佑

 

 

短い命を知ってか知らずか
蝉が懸命に鳴いている
冬を知らない叫びの中で
僕はまた天を仰いだ

 

あの日から七十九年の月日が
流れたという
今年十八になった僕の
祖父母も戦後生まれだ
それだけの時が
流れたというのに

 

あの日
短い命を知るはずもなく
少年少女たちは
誰かが始めた争いで
大きな未来とともに散って逝った

大切な人は突然
誰かが始めた争いで
夏の初めにいなくなった
泣く我が子を殺すしかなかった
一家で死ぬしかなかった
誰かが始めた争いで
常緑の島は色を失くした
誰のための誰の戦争なのだろう
会いたい、帰りたい
話したい、笑いたい
そういくら繰り返そうと
誰かが始めた争いが
そのすべてを奪い去る

 

心に落ちた
暗い暗い闇はあの戦争の副作用だ
微かな光さえも届かぬような
絶望すらもないような
怒りも嘆きも失くしてしまいそうな
深い深い奥底で
懸命に生きてくれた人々が
今日を創った
今日を繋ぎ留めた
両親の命も
僕の命も
友の命も
大切な君の命も
すべて

 

心に落ちた
あの戦争の副作用は
人々の口を固く閉ざした
まるで
戦争が悪いことだと
言ってはいけないのだと
口止めするように
思い出したくもないほどの
あの惨劇がそうさせた

 

僕は再び天を仰いだ
抜けるような青空を
飛行機が横切る
僕にとってあれは
恐れおののくものではない
僕らは雨のように打ちつける
爆弾の怖さも
戦争の「せ」の字も知らない
けれど、常緑の平和を知っている
あの日も
海は青く
同じように太陽が照りつけていた
そういう普遍の中にただ
平和が欠けることの怖さを
僕たちは知っている

 

人は過ちを繰り返すから
時は無情にも流れていくから
今日まで人々は
恒久の平和を祈り続けた
小さな島で起きた
あまりに大きすぎる悲しみを
手を繋ぐように
受け継いできた

 

それでも世界はまだ繰り返してる
七十九年の祈りでさえも
まだ足りないというのなら
それでも変わらないというのなら
もっともっとこれからも
僕らが祈りを繋ぎ続けよう
限りない平和のために
僕ら自身のために
紡ぐ平和が
いつか世界のためになる
そう信じて

 

今年もこの六月二十三日を
平和のために生きている
その素晴らしさを噛みしめながら

(原文のまま、沖縄県平和祈念資料館提供)

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フォークソング全盛の頃、’戦争を知らない子供たち’という歌があった。

その、戦争を知らない子供たちが今は、もう老人。そして、仲間さんは、その孫の世代。

79年間、確かに、日本にいる限り、空襲も爆撃も徴兵も無く、毎日は平和だった。

戦争の悲惨さは、間接的にしか知らない。

ガザやウクライナのニュースは、聞くだけ見るだけでも、辛い。

日本も、このまま、ずーっと平和な生活が続くと良いのだが、何やら世界中がおかしな方向に向かっているような気がする。

 

 

沖縄戦の体験を語り継ぐ当時6歳だった喜屋さんの言葉。(一部抜粋)

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「泣く子は入るな」追い出され 風化させない、語り継ぐ85歳 祖父母、弟妹失った喜屋武さん・沖縄慰霊の日(時事通信) - Yahoo!ニュース

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6月、同市摩文仁にたどり着いた。海岸近くの壕に入ろうとすると、住民の中に隠れていた日本兵が母に銃を突き付けて言った。「泣く子は入れない」  「上の2人は泣きませんから助けてください」。母は懇願し、「母ちゃん、母ちゃん」と泣きすがる末の弟と妹を連れて壕を離れた。1人で戻ってきた母は、壕の入り口をふさぐように石を積んだ。  3日ほど後、壕の入り口から米兵が「デテコイ、デテコイ」と呼び掛け、最初に飛び出した喜屋武さんを抱き上げて水筒の水を飲ませた。「命の水」だった。幼い喜屋武さんには、米兵が天使に、日本兵が悪魔に思えた。 

 戦争が終わっても、「弟妹はどうなったのか、おふくろを悲しませると思うと聞けなかった」と喜屋武さん。苦労がたたったのか、母は喜屋武さんが高校1年生の時、心臓病で亡くなった。38歳だった。

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少子高齢化、経済衰退、既得権益優先の政治、、、、

軍事費増強、軍需産業復興(?)の日本、

これから、どうする????