2020年4月27日(月)

 

今日の日刊IWJガイドの記事(抜粋)

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┠■私もあなたもコロナに感染するかもしれない、あるいはすでに感染しているかもしれないからこそ、必ず知っておくべきこと! 「知らないうちに進行する『低酸素症』」が、急に重症化する新型コロナウイルスの特徴の理由!? ニューヨークの病院で新型コロナウイルス感染者を診療した医師が警告!! 自宅でもできる酸素の管理!

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「次の事実が私たちを心底驚かせた。こうした患者たちの胸のレントゲンは、肺炎が進んでいることを示しており、飽和酸素レベルも正常以下であるにもかかわらず、ほとんどが呼吸上の問題を訴えていなかったのだ。

 いったいこれはどういうことだろうか」

 レヴィタン医師は、肺炎が進行しているにもかかわらず。息苦しさを訴えていない患者たちの様子に驚き、その理由を探り始めます。新型コロナに感染して、肺炎となっても、患者は息切れしたり、息苦しさをなかなか感じることがない。ここがキーポイントです。

 レヴィタン医師は、通常の肺炎と、新型コロナ肺炎の違いをこう説明します。

 「肺炎では患者は通常、胸部の不快感や呼吸時の痛みなどの呼吸障害を発症する。しかし、新型コロナ肺炎の場合、当初患者は酸素量が低下しても、息切れを感じない。しかしその間、驚くほど酸素濃度が低下し、中等度から重度の肺炎(胸部X線写真でみられる)になっていく」

 正常な酸素飽和度は94%から100%だが、レヴィタン医師が診察した患者の中には、50%にまで低下していた者もいたといいます。

 「驚いたことに、私が見た患者のほとんどは、1週間ほど前から発熱、咳、胃もたれ、倦怠感などの症状が出ていたが、来院するまで息切れなどは感じていなかった。(中略)

 「私の30年の経験では」とレヴィタン医師は続けます。

 「緊急挿管を必要とする患者のほとんどは、ショック状態にあるか、精神的に混乱していいるか、あるいは、息をするためにうなり声を上げるかしている。急性低酸素症のために挿管を必要とする患者は、多くの場合、意識を失っていたり、呼吸をするためにあらゆる筋肉を使っている。だが、新型コロナ肺炎の患者はまったく違う」

 レヴィタン医師は、実際に診療した新型コロナウイルスの患者がスマホをいじる余裕さえみせていたことを、驚きとともに伝えています。

 「私が診た新型コロナ肺炎患者の大多数は、(中略)挿管の準備をする時でさえスマホをいじっていた。呼吸は速いし、胸部レントゲンでは危険なほど酸素濃度が低く、ひどい肺炎であったにもかかわらず、見た目には比較的最小限の苦痛を抱えているだけだったのだ」

 レヴィタン医師はこうした症状から、新型コロナ肺炎が、「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏を引き起こすという説を立てます。

 通常の肺炎にかかった患者は、胸部の不快感や痛みを感じるものですが、新型コロナウイルスの患者はこうした症状を感じず、その間に肺の酸素濃度が低下して重い肺炎になっていき、突然、呼吸不全となって重体になる、というのです。こうした「知らないうちに進行する『低酸素症』」が新型コロナウイルスの特徴であり、恐ろしさであると言えるでしょう。

 現在、日本の現状では、熱があってもPCR検査を受けさせてもらえず、受けることができて陽性と判明しても、軽症者は自宅待機を命じられて治療が受けられない状態にあります。

 しかし、実際に患者が息苦しさを感じ始めた時には、新型コロナ肺炎はかなり重症化してしまっている、ということを、このレヴィタン医師のレポートは説得力をもって私たちに伝えてくれます。自宅待機を求める厚労省や保健所や医療機関の「おふれ書き」を読むと、「息苦しさを覚えたら連絡ください」などと書かれていますが、息苦しさを覚えた段階では、手遅れに近いのです。

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元のNYTIMESの記事は、下記の東洋経済オンラインのサイトでお読み下さい。無症状低酸素症、という新しい情報が得られます。covid-19と言う未知のウイルスについて、皆手探りで、色々な仮説が出てきます。真偽のほどはわからないとしても信頼できそうな意見に耳を傾けるのは必要だと思います。

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https://toyokeizai.net/articles/-/346423

 

コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点

10日間救急治療室で患者を診た医師の見解

 

The New York Times

2020/04/24 16:10

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ヨーロッパで中国で、そろりそろりとロックダウンを緩め始めました。日本は連休明けに、どうなるのでしょう?