勇者の末裔 第2章 <40> | 味噌汁かっぱがす

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妄想から実体験まで。そしてタロット占いもしちゃうブログ。
たまに小説っぽいものも掲載してます。


かれこれ5日は経過しただろうか。


額に大粒の汗を浮かべて、


地中から持ち上げたメルンの表情は、


明らかに衰弱を表していた。


「大丈夫ですか? 数日休んではどうでしょう?」


「いいえ。もうできました」


メルンから手渡された木の枝からは、


これまでに感じたこともないような、


冷たく重い魔力を感じた。


「お疲れ様でした。

それでは、メルンさんの回復を待って脱出しましょう」


「残念ですが、その枝で脱出できるのは1人だけだと思います。

エスケープの魔法を全て納めるには、容量が小さすぎました」


「それなら、最後の1本も渡しておくべきでした。

気が付かなくてすみません」


「そんなことはありません。

2本あっても、この期間で作り出せるのは、その1本分だけです。

私はしばらくここで休みます。

エダマメさん、どうか私にかまわず行ってください」


「本当に申し訳ありません。事が片付いたら必ず迎えに来ます。

それと、念のため、最後の1本も渡しておきます」


エダマメが、


ライティングボールの込められた小枝をメルンに差し出すと、


メルンはそれを懐にしまいこんで、ベッドに横になった。


「では、行きますね」


「はい。どうかお気をつけて」


「ありがとう。では」


エダマメは、エスケープの込められた小枝をパキッと折った。


薄紫色の光に身体が包まれたかと思うと、


次の瞬間には森の中に居た。




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