人の話を聞けない人がいる。
1つの作業手順を事細かに解りやすく説明し、
それぞれにやらせる。
1人を除いた全員が、
その通りの手順で作業する。
もちろん、得手不得手があり、
何事もなく最後までやり遂げる人、
途中で詰まって悩みながらも、なんとか達成する人、
詰まってヘルプを求める人、
それぞれいるが、
その1人は、
最初の段階から全く違うことをしている。
1、2の3で説明している。
詰まる人は、2で詰まる。
なぜなら、1は作業の導入部分だから、
なんら難しいことは無いのだ。
例えるなら、
『使い終わったティッシュペーパーの箱を分解して捨てる』時、
1.使い終わったティッシュペーパーの箱を作業台に乗せる。
2.箱の両端にあるミシン目を強く押し穴をあけて…(略)
3.折りたたんで捨てる。
という作業手順を説明しているのだが、
その1人は、
使い終わったティッシュペーパーの箱を作業台に乗せずに、
ハサミを作業台に乗せている。
そう、人の話を何も聞いていないのである。
これが彼のもともと持っている能力なのか、
それとも彼が生まれ育ってきた環境がそうさせたのか、
それは解らない。
しかし、もしも後者であるならば、
彼を育てた両親は、
深く反省をしなければならないし、
今後、大きな代償を払うことになるかもしれない。
人の話を聞けない(理解できない)という事は、
これまでの学校生活で、
何ひとつ、教師の言っていることを聞いていない。
当然、成績など良いはずもないし、
社会に出て生きてゆく上で必要な、
最低限の知識でさえ、取りこぼしている可能性がある。
そして、社会に出て仕事をするにあたって、
上司や先輩方から仕事を教えてもらっても、
仕事を覚えられないか、覚えられたとしても、
とても時間がかかる。
全く仕事を覚えられなければ、
試用期間で雇用を打ち切られることだろう。
この不況の世の中、
人の話を聞けない(理解できない)ことは、
重大な欠陥であるように思う。
(不況じゃなくなって、大いに困るだろう)
僕は、彼に教えていてつくづく思った。
もしも、自分に子供ができたとしたら、
勉強のできるできないに関わらず、
人の言っていることを聞ける(理解できる)子供に育てようと。
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