第三回 「祇園囃子、楽器と囃子の聴きどころ」
講師は、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター准教授の田井竜一氏
お話の中で、「祇園囃子」の直系のお囃子は
京都府亀岡市の亀岡祭り、滋賀県大津市の大津祭り
三重県伊賀市の上野天神祭りの3ヶ所のみと、聴き納得でした。
京都・祇園祭の宵やま・山鉾巡行など見ており、
初めて大津祭りを見たときは,見物客が少ないけれど、
祇園祭にそっくり、良く似ていると感じたものでした。
お囃子は、山ごとに30曲~40曲位まで持ち、微妙に違うと聴き
その違いを聞き分けられるのは、地元の長の人々でしょう
こうした文化の伝承は、世代を超えた交流がなされ
行儀作法や地域の人間関係を学び、裏方に廻る女性達の力も加わって
地域の誇りとなって、長く伝えられていくものだと言うことも納得です
帰り道、雨降る中をコンチキチンを聞きながら、宵山に出かけ直したいと・・
14日の新聞紙上で知り得た情報で、
旧家の屏風飾りの玄関先や座敷に敷く敷物が、
鍋島段通と思われていた物が、「幻の赤穂段通」であった事など
このたびは、予備知識を得た上で祇園祭を見学することは
実確認出来る喜びも加わり、祭りの味わいも格別なものとなりましょう
秋の大津祭りも30年ぶりに、見物人として加わりたい・・と
祭り好きな者としては、山鉾巡行までに何とか主人を連れ出したいと
思案しており・・、戦後最大の台風の影響が心配なところです。