以前どなたかのブログでも紹介していた さだまさし「解夏」。

映画はみてませんが菅野美穂ちゃんと藤木直人くんのドラマは
みました。(ドラマとは設定がけっこう違います)

映画とかドラマの原作になった本というのは大抵原作の本の方が
とてもよい(笑)ので けっこうチェックする、という自分の習慣と
その方がとてもオススメしていたので
この間図書館で偶然見つけたのを機に読んでみました。


さだまさし、こんな才能があるんですねえ。

読み始めてすぐ、引き込まれてしまいました

一冊の長編だと思い込んでいたので すぐ終わってしまって
あれっ?!とは思ったんですが(4つの短編集でした)
(私的には長ければ長いほど読み応えがあり内容が複雑になるので
 好きなんです ^^;)

しみじみとした余韻に浸れる 本です。。。

うちに広辞苑がまだないので 「解夏」の意味を辞書ではひけないん
ですが

本の中で老僧によって語られる

解夏、とは

古い禅宗で 説法して歩かない雨季のおよそ90日を僧侶たちが
共同生活で座禅しながら過ごす 行 の期間が終わる日
のこと、

なんだそうです。
それはまた修行であるとともに
僧侶たちにとって別れれば二度と会うことのない
一期一会でもあった。

ベーチェット病で失明する運命を背負う主人公は
失明する恐怖、という行、
失明した瞬間に開放される行
・・・
の真っ最中であって
すなわち、
失明した日が 主人公にとっての 失明するという恐怖からも
開放される、「解夏」
である・・・


というタイトルであることを
初めて知りました。

ここ、知らないとどうにも話が活きないですよね。
ドラマをボーッとみてたのかもしれませんが^^;

ちょっと読んでみて、と人にオススメしたくなる本です。

もちろん読む暇がないダーリンには今夜はりきって
私の熱い熱い説明(演説?)が はいる予定です・・・ 笑






著者: さだ まさし
タイトル: 解夏(げげ)