少し前に話題の映画・ドライブ・マイ・カーを視聴しました。

しかし良さがまったく分かりませんでしたキョロキョロ

 

本家アカデミー賞にノミネートされたり日本アカデミー賞で8冠ですか?

私の感覚がおかしいんでしょうかね。

しかし一緒に視聴した妻は、「時間の無駄だった」と私以上に辛辣でしたが・・・。

 

ストーリーは、妻を失った演出家兼舞台俳優の男(西島秀俊)が、広島の演劇祭に参加することになる。

演劇祭に参加している最中、若い専属ドライバー(三浦透子)が付くことになり、彼女と過ごすうちに心のうちに秘めていた妻への思いに気付いていく・・・という感じです。

 

まず奥さんが亡くなるまでが意外と長い!

計測はしていませんが30分ぐらいはあったのでは?

 

村上春樹作品だけに奥さんとのラブシーンが多くあるのですが、なんだか見ていて気持ち悪いんですよね。

ハリウッド作品みたいなラブシーンというか・・・。

また変な設定が入っているせいか、凄く鼻に付くんですよ。

もうこの時点で感情移入できませんでした。

 

他にも興ざめするようなシーンが満載でしたね。

例えば主人公が演出を手掛ける演劇ですが、あんなカオスな演劇を見たいとは思わないし、興行的にも成立するとは思えないんですよ。


決定的なのは主人公とドライバーの関係です。

お互いに共感する部分があるのは分かるんですが、男女だからかどうしても穿った見方をしてしまいます。


ドライバーの生い立ちも作りすぎじゃないかなあ。

多重人格云々とかの設定、要らなくない?


ドライバーと雇い主という関係だとGreen Bookという映画がありますが、この映画は男性同士なので、余計な詮索をせずに話が入って来ました。


また奥さんが亡くなって…というと、永い言い訳という映画を思い出します。

この映画は、残された夫側に問題があったので、自分を責め続ける夫に気持ちを重ねることができました。


しかしドライブ・マイ・カーは、全編を通して現実感の無い白昼夢を見ているようで、主人公が演出を手掛ける演劇のようにカオスで、ある意味中2病的と言っても良いぐらい鼻に付く映画でした。

キャラがストーリーを成立させるために、動かされているのが分かってあざといんですよね。


しかし評価は悪くないみたいなので、この映画に共感できる人が多いことに驚きです。


評論家はどの辺を評価したんでしょうかね。