なっちゃん

職場の先輩で年齢ではこうはかになる
なっちゃん
彼女から不妊症治療の為、仕事を辞めようと思うと相談受けたのは、数年前の夏。

仕事に来てると診察や治療の時間を確保するのに皆んなに気を遣い仕事はしたいけれど、それがストレスになる。この際、治療に専念したいから退職するべきか？
なっちゃんはこの前年、バセドー病を煩い
通院しながら仕事に来ていて。
相談受けた時は体調も安定して来ていて、不妊症治療に挑めるチャンスでした。

なっちゃん、皆んなは体調の事も不妊症治療の事も理解してくれてるから、チャンス！な時はそれに挑戦した方が良いと思う。それに、無事出産した後だってまたココに再就職出来るのだし。その方が治療も成功すると思うの。

この後、なっちゃんは退職し無事、妊娠！
可愛いベビーも産まれ
職場に復帰はなかったのですが、別の職種でお仕事再開。
それから２人目を
お腹に迎えたある日
なっちゃんは
急性白血病にかかり闘病生活が始まりました。
丁度夏の日、闘病している事を知らなかった私は
お腹の子は順調ですか？
と久しぶりにメールを送って居ました。
治療の為、妊娠継続を諦めなくてはならなかった
それを知ったのは数ヶ月後。

知人から闘病中と聞きショックでした。
しかも急性白血病って。
もしもの事だって有り得るよね？
おチビちゃんだって居るのに。
知りたがりの
職場のおばちゃんがしきりに病名知りたがっていたけど、教えませんでした。

季節が変わり、冬のある日、
なっちゃんは旅立ちました。
可愛いおチビちゃんとパパさんを残して。

葬儀が終わり、暫くしてまた知りたがりのおばちゃんから病名を聞かれました。

ねぇ、なっちゃん何の病気だったの？
（仕事仲間はこのおばちゃんには一切、病名は話しませんでした。）

急性白血病だったって。

言葉少なに答えるとおばちゃんは

ふぅん。と。全然驚いてない。
え？分かってないのかな？急性白血病って
命落とす事もあるってこと。
どうやら本当に良く分かってなかったらしい。

向日葵が沢山咲く
夏になると毎年思い出す、なっちゃんの事。

ちわさんに相談して良かった！今度デカ盛りのお店一緒に行きましょうね！

笑顔でそう言ってくれた日を懐かしく思い出すなぁ。
今日も向日葵が沢山咲いています。