4/20,21の土日で新宿にて中国舞踊短期集中講座が開催されました。

上海戯劇学院の素晴らしい講師をお招きしての開催です。

ハイレベルな講師陣が文化を広め伝えるために、来日し、中国舞踊経験のない日本人に向けてクラスを開きました。

 

この授業が受けたすぎて1番前でしっかりと教えてもらっちゃいました。

 

1日目は古典舞踊の理論と古典舞踊基礎、簡単なコンビネーション。

2日目は少数民族舞踊モンゴル族のコンビネーションを習い、最後に目の前で中国で何度も受賞歴のある先生の作品を鑑賞。

 

もう本当になんと言い表したらいいのか、、、大変素晴らしい時間でした!

 

今の時代ハイレベルな作品も、教え方も、全部インターネットを通して、映像や文献、クラス風景まで見れちゃうんですよね。

ただ映像からは受け取れないもの、立体的な身体の使い方、細かな動きや呼吸、現場でないと分からないことが踊りにはたくさんあります。

ヨガやスポーツ、歌や楽器もそうだと思います。

 

そして良い先生から学べること。

これは本当に幸せで貴重なことです。今回は技術、教え方、理論、人間性全てにおいて最高の先生から学べる素晴らしい機会でした。

 

 

 

右 上海戯劇学院舞踊学校主任”寜治“先生

左 上海戯劇学院舞踊学校"盧奕佳“先生

 

次回も開催ができることを切実に願います!

 

詳細↓

中国舞踊サロン「中国舞踊名士による短期集中コース」

この記事では舞踊の基礎のことを書いています。

前回の記事はこちら

 

「舞踊」の基礎 8要素

 

①「立つ」站zhan

②「立ち上がる」立li

③「真っ直ぐにのばす」直zhi

④「歩く」行xing

⑤「柔軟性」韧ren

⑥「スピード」快kuai

⑦「軽さ」轻qing

⑧「安定性」稳wen

 

今日は③と④の話です。

 

③「真っ直ぐにのばす」直zhi

重要なのは脚が真っ直ぐに伸びている事と背中が真っ直ぐである事。

脚には足の甲と膝が含まれます。

真っ直ぐに伸ばすとは体を強張らせるのではなく、ラインを美しく見せる事です。

自分に高く要求し、足の甲は伸ばせるギリギリまで伸ばし、膝は凹凸を無くすように。

背中は①「立つ」の練習法を更に追求します。

身体は緊張させると縮んでしまいます。伸ばすためにはまずリラックス!

 

④「歩き方」行xing

ある学生は動作は良いのですが、舞台上を移動するとどうも不恰好になってしまう、、、それは「歩き方」の訓練が弱いためです。

歩く時に行う重心の移動をコントロールし、軽く美しく移動する練習も必要です。

先ず基礎の歩き方を徹底的に訓練し、そこに手の形や舞姿を入れていきます。

 

 

 

①〜④で説明した基礎は取り入れるだけで普段の生活もガラッと変わります。

自分の身体と会話しながら、より美しく気持ちよく!

更に言うならば立つ、伸ばす、歩くなどの基本がきちんと出来ないと、柔軟性があっても高くジャンプできても美しくは見えないのです。

 

 

 

 

前回から舞踊の基礎について書いています。

前回記事はこちら

 

「舞踊」の基礎 8要素

 

①「立つ」站zhan

②「立ち上がる」立li

③「真っ直ぐにのばす」直zhi

④「歩く」行xing

⑤「柔軟性」韧ren

⑥「スピード」快kuai

⑦「軽さ」轻qing

⑧「安定性」稳wen

 

今日は①と②の話です。

どちらも「立つ」ということ。

中国語辞書で站zhan4と立li4を引くと、どちらも「立つ」と出てきました。

舞踊では少し意味が異なります。

 

①「立つ」站zhan

ダンサーの美しい立ち姿って憧れますよね。

立ち姿、立ち方が出来ていないと他の基礎や動作について語る事は出来ません。

なので「立つ」は第1要素にあげました。

膝を伸ばし、お尻をしまい、腰を立て、背中を真っ直ぐに、肩は開き、首は長く、呼吸は沈ませ、頭頂は上から引っ張られるような感覚です。(これ全部自然にできるのは日頃の練習があるからこそですよ!)

さらに言うと中国古典舞踊では立つことの力の始まりは丹田にあります。

 

②「立ち上がる」立li

これは「立つ」の延長です。

つま先で立ち上がり「立つ」の状態を保ったまま、身体の重心を安定させます。

この「立ち上がる」が出来ていると、足元が安定し、回転も安定し、歩く姿が軽く見えます。

バーレッスンのつま先立ちや、片足でのつま先立ち、またバーを離して同じ事の練習で身につけます。

 

普段意識せずに行なっている「立つ」行為。

踊る人はなぜ美しく見えるのでしょうか?

空から引き上げられ、大地からも引っ張られる。

自然の力を取り入れて、自分が天と地の間にいる。

踊る人は意識的にか無意識にか、この形を知っています。

だからこそ見る人も踊る人も美しく感じるのかと。