異国人ママの会。
この日の話すテーマは「自分の外で起こっている事、例えば心配事や寂しいと思う事、
楽しみにしている事、とにかく自分の頭の中にある事を話そう」という。
最初はウクライナ人のアリエ。
色々考えることはある、戦争のこと、アメリカ大統領のこと、その中で自分の家族、孫家族がスイスで静かに過ごしていることのギャップをすごく感じる。夜のウォーキングの時間はそういうことを考える時間にしている、と。
続いてイラン人のサラ。
まさに今渦中のイラン。電波をシャットダウンされていてイランに住んでいる母親のことが心配で頭がいっぱいだという。
アフガニスタン人のおばさま。
先日タリバンが両親の家にやってきて金を寄越せという。定期的に彼らはやってきて金を巻き上げていく。
金を出せばすんなり帰るが、出さなかった場合は家を壊したり暴力を振るわれるとのこと。
母親が心臓が悪いのですごく心配だ、と。
トルコのクルド人のセハ。
クルド人は長年迫害されていて、シリアに住み移っている同胞が乱暴されたり子供がたくさん殺されたり。
人前でクルド語を話していないのにそうやって迫害され続けている。
シリアに住んでいる両親や妹が心配で、最近彼女は薬を服用しないと心の安寧を保てないとのこと。
ということを涙ながらに語った。
すごく沈痛な雰囲気の中、
続いてスリランカ人のサラーニャ。
先週、パリに住んでいる従姉妹を訪ねてすごく楽しかった。幸せだった、と話す。
幸せ‥。もちろんイイことなんだけどセハの話のあとだけにちょっとヒヤッとした。
香港人のアリス。
考えることがたくさんある。戦争のこと、世界情勢のこと、将来のこと。
情報を見続けてしまうと情報過多になり考えすぎてしまうので
あまりスマホなどを見過ぎないようにしている、と。
ウクライナ人のオルガ。
戦争のこと、ウクライナにいる両親のこと。
彼女の実家は国境からたった10キロの場所。
建物はボロボロで窓ガラスも割れている。そんな中にいる家族が心配だ、と。
別のウクライナ人の彼女。
彼女は言葉少なに、考えることはある。すごく複雑。
人生は‥簡単にいかない、、と目に涙を溜めて言った。
そしてそしてわたし。
順番が近づくにつれ「何を話そう?」と思い始める。
最初は「親兄弟、友達、日本食が恋しい」と話そうと思っていたんだけど‥。
なんかちょっと違うよね。
かといってないものを捻り出すのも‥と悶々。
結局正直に最近頭を悩ませていることを。
「夏の一時帰国の飛行機チケットを探しているんだけど高すぎる」と‥。
いかに自分が平和の最中にいるのか思い知らされた。
ウクライナ人のアリエが、「何年おきに帰っているの?」と聞くので
「1年に一度」と答えると、
「そう、わたしはもう3年帰っていないわ‥」と。
日本人であるということが恵まれていると痛感する。
多分そこにいたスイス人のソレン、フランス人のカリンも自国のことをそう思っていたはず。
そりゃあ大なり小なりみんな悩みはあるだろう。
でも少なくとも爆弾が落ちてくる危険性や殺される心配をしながら日々を過ごすことはないわけで。
普段ニュースで見ている世界、からやってきた彼女たちの生の声を目の当たりにする。
それがリアルで必死で沈痛な声であり、なんとも考えさせられる会だった。