夢39
時間はライブラリにしまわれたビデオテープのようなものだ。
ライブラリのテープは過去のものも未来のものも簡単に見ることがきる。
宇宙は時間のライブラリだ。
時間は一方通行のように思われるが、本当はビデオライブラリのようにすべての時間は平行に並んでいる。
それを順番に見ているのであたかも時間は過去から未来へと一方通行しているように見えているだけだ。
だが、本当はこのライブラリは自分の思うままに見たい順番で見ることができる。
その方法を知るものは多くは無いが、それを知ることができれば、時間も空間と同じ単なる座標に過ぎなくなる。
一歩過去へ歩けば過去へ行き、未来へ歩けば未来へ行くことができる。
宇宙の生まれる前の別の世界へもただ一歩足を踏み出すだけで行くことができる。
この宇宙の終わりへも、公園へ散歩するよりも簡単に行く事ができる。
宇宙の果てを見届けたら、今度は時間の旅をしみようと思う。
その方法は今のところわからないが、きっとこの宇宙のどこかにそれを知る者がいるはずだ。
も知る人がいなくても、その方法を何処かで見つけ出すことが出来る気がする。
無限の石段を踏みながら、次第に山頂の寺へと近づく。
何時間歩いただろうか、山頂が見えて来た。
そこには古びた寺が建っている。
ここに来るまでに見た建物よりも遙かに古いもので、住職の話によると、この世で一番古い寺だと言う。
そして、ここで願い事をすると、何でも叶うという。
ただ、時間の指定は出来ないので、それがいつ実現するかはわからない。
ただ、必ず叶う。
私はこの旅の成功を願った。
寺の境内には、沢山のウサギが住んでいる。
ここではにんじんが餌として売られている。
一本与えてみる。
10匹ほどのウサギが寄ってきて、あっという間にニンジンを食べつくしてしまった。
なぜウサギはニンジンが好きなのだろうか。
大根やキャベツでも普通に食べるが、なぜかニンジンが好物と言うことになっている。
その事について、寺の隅の看板に説明書きがあった。
それによると、むかし、ウサギはニンジンが嫌いだったのだが、ニンジンが体に良いという口コミが広がって、それからウサギがニンジンを食べるようになったという。
本当か嘘かわからない話だ。
猫が魚を好きなのも理由があって、あれは魚を食べると水の中で呼吸ができるようになると言う迷信によるという。
猫が水を嫌いなのは、昔海で溺れた為で、それを魚を食べることで克服しようとしているらしい。
他にも色々な話が境内の各所看板に書かれている。
ツキノワグマの月の輪は黒猫の首の部分の白い模様に憧れた為だとか、スズメが電線に止まるのは磁力で血行促進を図っているのだとか・・・。
この話を詳しく説明していたら、一冊の本が出来上がるほどだが、今は旅を続けよう。
この寺はどうやら動物が色々いるらしい。
寺の奥の森からフクロウの鳴き声が聞こえてくる。
フクロウが羽ばたく。
そして地面に急降下したかと思うと、何かを掴んで飛び上がった。
その足には一匹の野ねずみが捕まれていた。
フクロウは枝に止まりそれを食べ始める。
しかし、不思議なことに、野ネズミは見る見る固まってゆき、あっという間にクッキーのようになってしまった。
寺の中では殺生は禁じられているので、フクロウも野ネズミを殺すことは出来ないのだと住職は言った。
変わりに野ネズミはクッキーに姿を変えて、それをフクロウが食べて生きるというわけだ。
植物を食べることも殺生に当たるのではないかと思ったが、植物は基本的にクローンなので、その種を絶滅させない限り殺すことにはならないのだという。
寺を後にした私は、この寺のある立方体から宇宙船に戻ると、再び舵を果てへと切った。
ライブラリのテープは過去のものも未来のものも簡単に見ることがきる。
宇宙は時間のライブラリだ。
時間は一方通行のように思われるが、本当はビデオライブラリのようにすべての時間は平行に並んでいる。
それを順番に見ているのであたかも時間は過去から未来へと一方通行しているように見えているだけだ。
だが、本当はこのライブラリは自分の思うままに見たい順番で見ることができる。
その方法を知るものは多くは無いが、それを知ることができれば、時間も空間と同じ単なる座標に過ぎなくなる。
一歩過去へ歩けば過去へ行き、未来へ歩けば未来へ行くことができる。
宇宙の生まれる前の別の世界へもただ一歩足を踏み出すだけで行くことができる。
この宇宙の終わりへも、公園へ散歩するよりも簡単に行く事ができる。
宇宙の果てを見届けたら、今度は時間の旅をしみようと思う。
その方法は今のところわからないが、きっとこの宇宙のどこかにそれを知る者がいるはずだ。
も知る人がいなくても、その方法を何処かで見つけ出すことが出来る気がする。
無限の石段を踏みながら、次第に山頂の寺へと近づく。
何時間歩いただろうか、山頂が見えて来た。
そこには古びた寺が建っている。
ここに来るまでに見た建物よりも遙かに古いもので、住職の話によると、この世で一番古い寺だと言う。
そして、ここで願い事をすると、何でも叶うという。
ただ、時間の指定は出来ないので、それがいつ実現するかはわからない。
ただ、必ず叶う。
私はこの旅の成功を願った。
寺の境内には、沢山のウサギが住んでいる。
ここではにんじんが餌として売られている。
一本与えてみる。
10匹ほどのウサギが寄ってきて、あっという間にニンジンを食べつくしてしまった。
なぜウサギはニンジンが好きなのだろうか。
大根やキャベツでも普通に食べるが、なぜかニンジンが好物と言うことになっている。
その事について、寺の隅の看板に説明書きがあった。
それによると、むかし、ウサギはニンジンが嫌いだったのだが、ニンジンが体に良いという口コミが広がって、それからウサギがニンジンを食べるようになったという。
本当か嘘かわからない話だ。
猫が魚を好きなのも理由があって、あれは魚を食べると水の中で呼吸ができるようになると言う迷信によるという。
猫が水を嫌いなのは、昔海で溺れた為で、それを魚を食べることで克服しようとしているらしい。
他にも色々な話が境内の各所看板に書かれている。
ツキノワグマの月の輪は黒猫の首の部分の白い模様に憧れた為だとか、スズメが電線に止まるのは磁力で血行促進を図っているのだとか・・・。
この話を詳しく説明していたら、一冊の本が出来上がるほどだが、今は旅を続けよう。
この寺はどうやら動物が色々いるらしい。
寺の奥の森からフクロウの鳴き声が聞こえてくる。
フクロウが羽ばたく。
そして地面に急降下したかと思うと、何かを掴んで飛び上がった。
その足には一匹の野ねずみが捕まれていた。
フクロウは枝に止まりそれを食べ始める。
しかし、不思議なことに、野ネズミは見る見る固まってゆき、あっという間にクッキーのようになってしまった。
寺の中では殺生は禁じられているので、フクロウも野ネズミを殺すことは出来ないのだと住職は言った。
変わりに野ネズミはクッキーに姿を変えて、それをフクロウが食べて生きるというわけだ。
植物を食べることも殺生に当たるのではないかと思ったが、植物は基本的にクローンなので、その種を絶滅させない限り殺すことにはならないのだという。
寺を後にした私は、この寺のある立方体から宇宙船に戻ると、再び舵を果てへと切った。