夢16 | ゆうきの話

夢16

月面基地行きのチケットを拾ったが、一体どこへ行けばよいのかは全くわからない。
確か実際には、月面に基地は無いはずだが、もしかしたら、知らないうちに完成したのだろうか。
私は付き、そして火星に行くのが夢である。
もし実現できるのなら、他のすべてを投げ打っても良い。
もし、月面基地があると言うのならば、ぜひとも行ってみたいものである。
青い星に向うついでに、その月面基地を探してみよう。
月と言っても、地球以外の惑星にある衛星も月であるともいえる。
ならばもしかしたら青い星のの周りを回る衛星に何か基地の様な物があるのかもしれない。
月面基地に早く行ってみたい、そんな気持ちが通じたのか、やがて青い星が見えてきた。
そしてその星の横にひとつの衛星、月によく似た星が回っている。
とりあえず、月面基地行きのチケットを持っているので、基地があったら入ってみようと思う。
月に近づくと、何やら人工的な建造物が立ち並んでいる。
どれも色は灰色、又は金属光沢で、ドーム系の物が多いが、普通の四角いビルもある。
それらが所々に集合して存在しており、近未来の地球の月を思わせる光景である。
その中にある、飛行場のようなものに着陸を試みる。
飛行場に無事に着陸する。
ここにはロケットの形をした宇宙船、スペースシャトルのような形のもの、空飛ぶ円盤のようなもの、策様々な宇宙船がとまっている。
宇宙の各所からここへとやって来ているようだ。
ただ、私のような海を走る船のような形の物はどこにも無い。
珍しそうに人々が私の船を横目に見ながら通り過ぎていく。
宇宙港のセンタービルに行ってみる。
受付に先ほど拾ったチケットについて聞いてみる。
すると、このチケットは、ある会議に出席する人に配布されたものだという。
つまり私もその会議に参加することが出来るという。
その会議は、宇宙への進出についての会議だそうだ。
その会議場はこの宇宙港からリニアモーターカーで10分ほどのところにある建物にあるという。
透明な筒の中にリニアモーターカーが設置されていて、それに乗って建物と建物の間を移動するようになっている。
宇宙港は全体的に特殊な場の制御によって、空気を保っているので、宇宙船の乗り降り時には地球上と同じように行えるが、月面のほとんどの場所には大気が

無い。
そこで普段は、完全に密閉された大気を持つ空間で活動することになる。
リニアモーターカーが、会議場に到着する。
駅は思ったよりも小さく、ごちゃごちゃしている。
話によると、ここがこの月のに出来た第1号の建物だということだ。
すでに作られてから100年ほど経っているという。
当時は十分な資材も無く、居住性などはあまり考慮されていなかったので、配管はむき出し、天井は低く、必要最小限の設備しか設置されていない。
しかし、いかにも「宇宙基地」といった感じで、個人的には好きである。
そんなごちゃごちゃした狭苦しい通路を通り抜けると、やがて非常に洗練された、最新の設備を持つ建物の中に入った。
ここが会議場である。
チケットを一枚拾っただけなので具体的に何を話すのかはわからないが、とにかく会議室に入ってみる。
そこは意外とこじんまりとしていた。
広さは大体学校の教室くらい、中央に円卓が設置されており、壁にはディスプレイがある。
そこに宇宙の映像やら、様々な数値が表示されている。
イスのひとつに座って会議が始まるのを待つ。
やがて10人ほどの人間が席に着き、主催者らしき人間が会議の始まりを告げた。
内容的には、今後どの方向に人類は進出するべきか、と言うことで、黒猫座の方向か、銀河の中心に向ってゆくか、いろいろな意見が出た。
私は宇宙の果てに向ってゆくべきだといったが、今のこの星の科学技術ではそこまでは無理だといわれた。
そんなこんなで会議は進み、最終的には、銀河の中心に向って進むことになった。
会議も無事に終了し、私もいつの間にかに一員として参加してしまった。
次にはこの月の中を少し歩いてみようと思った。
会議に参加していた人に話を聞くと、この月は内部に広大な空間があり、そこには地費用面よりもよほど大規模な都市が構築されているという。
その都市を見てみようと、地中へと伸びるエレベータに乗り込んで一路地下都市へ向かう。
透明の管を通るエレベータ。
まっすぐと下降を続け、ついに地表の岩石を越えて内部の空間に至った。
そこはまるで夜空を大きな黒い幕で包んだかのように、どこまでも続く広大な空間だった。
その下部、月の中心部にかけて、まるでジャングルシムのように建物と建物が通路の管を通して連結されている。
星の中心部分からはほのかな光が放たれているが、それはちょうど月明かり程度のもので、生活をするには少々暗い。
照明としてではなく、何かのエネルギー源のようだ。
何とこの星そのものが何ものかによって作られたそうだ。
しかしここに人間が訪れた時には、すでにその知的生命体はいなかったという。
しかしいくつかの施設は残っており、そのひとつが中心部のエネルギー炉だという。
早速そのエネルギー炉へ向ってみることにする。
こんな大きな星を作ることの出来る存在とは一体どんな生き物なのだろうか。
人類もいつの日か、惑星を丸ごとひとつ作り上げたりするようになるのだろうか。
それともこのまま滅んでしまうのか、私はぜひこの月のような星を作って広大な宇宙へと広がっていって欲しい、そう思った。