スキャン | ゆうきの話

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過去に紙に描いたイラストラクガキ漫画を数千枚は取り込んだ。

雑誌などはあまり持ってはいないが、それでも2千枚は取り込んだ。

紙である必要性の無い書類説明書の類もあらかた取り込んだ。

こうして着実に個人的なアーカイブが構築されつつある。


ライフログという構想があるらしい。

個人が見聞きしたものをすべてビデオなどで録画して、それをコンピュータ上に保存しようと言うものだ。

そしていつでもそれを見直す、つまり人生を再体験できるという構想だそうだ。

技術的には、すでに人生で見るすべての映像、そして聴く音声を記録するだけのことは可能である。

ビデオの解像度を人間の目と同等程度にまで上げ、立体視が可能な形式で保存し、音声もCDと同等の音質で保管する。

そしてその場の匂いの成分も解析してデータとして保管する。

そうすれば、ほとんどその場に居た本人と変わらない状況を体験できることになる。


更に進んだ未来においては、脳内のすべての活動の記録「ブレインログ」を取れることになるはずである。


ブレインログをクローン技術によって作り出した自分の脳に転送すれば実質的に不死になる。

これは100年以内には実現しているはずである。

ブレインログの利点はトラウマを消去できる点である。

どんな嫌な体験であっても、ボタンひとつで消し去って新しい脳には素晴らしい記憶だけが残る。

ブレインログに欲しい能力を持つ人間のログをつなぎ合わせれば、お好みの能力を得ることが出来る。

これが進むと自分と他人の境界線が曖昧になる。

他人の記憶が自分の記憶になるので、他人が自分の一部になるといえる。

脳と言う機能も人工的な媒体に置換され、今のインターネットのように結合され、人類はひとつの集合意識体になるものと思われる。


まぁ私はその頃にはお星様になっているけどね。


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