パンタレイ | ゆうきの話

パンタレイ

流れる雲のように、万物は遷ろう。

みんなどこへ行ってしまったのか、今となっては知る術も無い。

昨日の自分も今はもういない。

明日にはきっと今日の自分もどこかへ消えてしまうに違いない。


気が付けば、昔の友は朝靄のように消え去ってしまった。

一滴の露を残して彼方へと行ってしまった。

その露もじきに乾いてゆくだろう。

そしてまた、いつの日か、靄のように、雲のように、空を漂う。

露を葉に乗せる為に、乾いた土に雨粒を降らす為に。



昔、大切にしていた熊のぬいぐるみ、いったいどこへ行ってしまったのだろうか。

捨てた覚えも無いし、いつ無くしたのかも記憶に無い。

世界の事象は大抵そんな感じで進んでゆく気がする。

意図せずともいつの間にかに移り変わってゆく、それが定めなのか。