■盲目的親台論調への懸念 | ◎ 浮輪浮遊録 ◎

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★「では、どうするか」が、視点のブログです。/ ★ 更新:【 第2 水曜 】、他・随時更新。(2010年9月15日 開設)

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我が国には伝統的に、日台友好を唱える勢力があります。
このことは大陸中国に対する牽制としての意味はあります。


さて、過日の台湾の一部学生による立法院占拠に対して、我が国の親台論者は盲目的に学生側を支持しました。


しかしながら本当に台湾が親日勢力かといえば、極めて心許ないものがあります。


例えば、「南京虐殺捏造事件」の当時の当事者である国民党は虐殺を否定しておりません。

また、尖閣諸島領有権に関しても、日本領とは認めておりません。


そして国民党に対する民進党も、南京虐殺や尖閣台湾領を否定しておりません。
そもそも民進党は台湾経済界が国民党側に押さえられているところから、左派勢力が強く本来の我が国保守勢力との相性が良くなるには無理があるのです。

台湾の民進党や一部学生勢力の論調を冷静に見るとき、筆者には我が国の空想的左派勢力と重なり、大陸側の浸透が強く感じるのです。


一方、国民党側は台湾経済界が大陸に極めて深く進出し、もはや大陸側の影響を避け難い状況です。


このように台湾の与野党双方が著しく大陸側の影響下にあるとき、我が国の台湾との付き合い方は細心の注意が求められます。


なお、台湾には独立派も存在するものの、現在のところ大勢を占めるには至っておらず、台湾の内政に関わること故、我が国の関与には自ずと制限がかかります。


このような現実を無視して、盲目的に日台友好を唱える勢力に強い疑念を抱くのです。


なお台湾が香港化すれば、海上交通路に多大な影響を及ぼすとの懸念はあるものの、これを阻止できる確証はありません。


したがって、現在の我が国の台湾政策は、盲目的に台湾を支持することではなく、台湾香港化の保険として総合的防衛力を強化することが最善手となります。


ただし、台湾政権が南京虐殺の捏造と、尖閣が日本領と認めた上で、共産中国と明確に対立する方針を取った場合は、「我が国の敵の敵」として、相応の友好関係を図りたいものです。


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