海外の視点による我が国への「歴史認識」糾弾が続いております。
中韓朝三国や、中韓系移民を背景にした米国からも聞こえてきます。
これらの声に対し、日本国内の論調の中には見苦しくも舞い上がり、糾弾論調の尻馬に乗り、我が国の現政権を批判する論調もあります。
なぜ、直ぐに熱くなるのでしょうか。
海外の論調は、事実に基づかない印象論に過ぎません。
正しく歴史的事実を認識していないのは彼等です。
しかしながら残念なことに、このような論者に正面から異を唱えても、更なる反発を招くだけです。
相手の『言葉=行った事実(歴史)』を、最大限に利用しなければなりません。
先の大戦終了後、占領軍が我が国に占領軍向け慰安婦の調達を命じたことに伴い、我が国は慰安婦を募集しました。
また、朝鮮戦争では、韓国は国連軍向け慰安婦を、韓国人女性から募集しております。
慰安婦は、職業売春婦であることは厳然とした事実です。
また、先の大戦中の「慰安婦=職業売春婦」は、戦後の米側調査においても、将校をも凌ぐ収入の高さを指摘されております。
これらの厳然たる事実に、意図的かは別として目を逸らして、我が国を糾弾することに心底軽蔑の念を抱きます。
合わせて、そのような、海外からの言い掛りの尻馬に乗り、我が国に対し「後ろ弾」を打つ人々に心から哀れに思うのです。
「後ろ弾」を撃つ人々の言う、
「敗戦国としての歴史認識」
「ジャパンハンドラーを怒らせる」
「政府は、事の深刻さを認識していない」
「慰安婦では無く、性奴隷が世界の認識だ」
「米議会の声明なのだ」
などと、語っております。
非常に好ましい事態ではないものの、熱くなることも、絶望することも無いのです。
先の大戦で負けた日本やドイツの戦争直後は、まさに四面楚歌の厳しい論調に包まれておりました。
また、朝鮮戦争直後の共産中国も、彼等自らが北京放送等を通じ日本や米国を帝国主義と罵るとともに、反国連軍側であったことから、多くの国から厳しく阻害されておりました。
今でこそ、米議会の日本と中国への論調の対比は、極めて中国に甘い状況であるものの、朝鮮戦争直後は、中国には極めて厳しかったのです。
我が国が、唯一惜しまれることは、対米ロビーを疎かにしたことによる、対中擁護論調の勃興を招いたことです。
このことは、先の大戦に至るまでの前哨戦とも言うべき、米国世論獲得戦において宋美齢を初めとする中国側に完敗したことを思い起こします。
良くも悪くも世界の世論等は、この程度なのです。
言われたら、言い返さねばなりません。ましてや、事実に基づかないことなら、なおさらです。
言葉を止めたときは、非を認めたと捉えられるだけです。
ただし、我が国が反撃するにあたっては、歴史的事実を対比しながら冷静に説得しなくては行けません。
慰安婦に絞って言えば、最低限、各国の将兵の性処理事情を対比した上でなければなりません。
前述の如く、自らの歴史的事実を無視し、「性奴隷」などと捏造する論調には、あえて言葉を選ばずに言えば吐き気を催します。
そして、なにより腹立たしいのは、我が国の中に最早「性奴隷」は動かし難いと宣う短慮の徒がいることです。彼等のような反撃の対案を示さず、一方的に妥協する姿勢を誠に残念に思います。
全くの四面楚歌の絶望的現状であったとしても、歴史を『同時期の同事項で対比』させて淡々と論ずることは可能です。
熱くなる必要は無く、粘り強く細くとも長く、途切れぬように言い続けることが肝要です。
事実の前には、永遠の名誉も、永遠の恥辱も存在しないのです。
今の我が国に望まれることは、朝鮮戦争直後の共産中国のような、「国際世論」を歯牙にも掛けないシタタカさかもしれません。
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