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マターリして行ってね⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン

「たっだいま~」


時は戻って4月1日、牛若丸に関する実験も終わり、リョーマは自宅に帰ってきた。


学校では牛若丸に気絶させられ、ブンケイに殴られ、


散々な思いをしたリョーマだが、家ではもっと恐ろしいことが待っていた。


「こっるぁー将門!お前今何時だと思ってんだ?


 今日は忙しいから早く帰って来いって言っただろがぁぁぁ!!」


父の怒号がリョーマを迎える。


将門とはリョーマの下の名である。


ちなみに上の名は遼で、


名字の「遼」と名前の先頭に来る「マ」を取って彼はリョーマと呼ばれている。



リョーマの家は寿司屋である。


この時期は入学式や入社式が多いため、寿司の注文がよく入る。


だからリョーマは早く帰って来て手伝うように言われていたのだ。


「父ちゃんごめん!けどさ、今日学校で不思議なことがあっ――」


ゴツン


リョーマが話をするのをさえぎるように父のゲンコツがリョーマを襲った。


「つべこべ言ってねえで早く手伝え!


 テーブルの上にある特上を森川さんちまで至急頼む!」


「いってーなー!わかったよ!


 けど本当すごい話だから帰ってきたら絶対聞いてくれよ!」


「五月蠅ぇ!早く行ってこい!」


どうしても学校での出来事を話したいリョーマであったが、


父は忙しすぎて構うことができない。


リョーマはムッとしながら寿司の出前にでかけた。


だが、ムッとしていても流石は商売人である。


出前先に着く頃にはそんなことケロッと忘れて、最高の笑顔で


父親自慢の特上握りを届けた。



リョーマはその明るい性格と元気の良さから街の人気者だ。


会う人会う人に声をかけられ、


今日も、


「お手伝いえらいねぇ」


とか


「進級おめでとう」

と言ってもらえた。


街の誰もがリョーマを愛し、彼を恨んでいる人などいないのだ。


だが、そんな彼を信じられない出来事が襲った。



彼が出前を終えて家に着いた時、


彼が携帯を確認するとブンケイからの着信があった。


どうやら出前で気付かなかったようなので、


リョーマはすぐにブンケイにかけなおそうとした。


その時である。


携帯を持つリョーマの手の上をかすめるように何かが飛んできた。


ビュンッ


リョーマはビックリして携帯を落とした。


そしてすぐさま物が飛んできた方向を確認したが、そこには誰もいなかった。


「誰だ!?何か投げてきやがったのは!」


怒るリョーマが飛んできたものを確認すると、


それは塀にぶつかり地面に転がっていた。


どうやら石に紙が貼ってあるようだ。


紙にはこう書かれている。



『あの剣士を連れて若紫学園体育館まで来い。
 

 もしこなければ貴様らの命はないと思え』



「どういうことだよ?誰がこんなことを?」


リョーマの感情は怒りから恐怖に変わった。


誰かが自分たちに対して殺意を持っている。


そしてブンケイはきっと今体育館に向かっている。


「ブンケイは無事なのか?」


そう感じたリョーマはいてもたってもいられなくなり、


家族に


「ちょっとでかけてくる」


そう言って若紫学園へと自転車を走らせた。

動揺のためかブンケイに電話をかけ直そうなどとは思わず、


リョーマはただひたすらにペダルをこいだ。



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