文京シビックホールで催された、「野村万作・萬斎 狂言の夕べ」を観に行きました。



チケットに9列目とあったのに、行ってみたら前から5列目までは舞台に組み込まれていて、実質4列目だったからビックリ!
思わずスタッフの方に席を確認してしまいました。
しかも、ど真ん中の席だったもんだから、この上なく観易かったです!

萬斎さんの解説も近過ぎて照れくさいほど。

幸せなひとときでしたー。

前回の新春名作狂言の会とは違い、解説は萬斎さんお一人でお話しされたわけですが、それ故か一層リラックスしてお話されていたように感じられました。
あんな大人数を前に滑らかにお話出来ることが、あがり症の私には羨ましいこと。
本当に爆笑の連続でした。

狂言の、登場人物が一般庶民である故に観客も自分を投影出来るというお話、それを英語の台詞で表現する場合の難しさのお話。
鬼が人間らしく、人間の内に鬼が在ることも感じられる狂言の奥深さのお話など、萬斎さんが(恐らく)強く伝えたいであろうことを笑い話の中に滑り込ませていたのが印象深かったです。

狂言、やはりハマる価値有り。



まずは素囃子の「早舞」

高揚します。日本人のDNAに刷り込まれている以上に、人間が高揚するように作られている気がします。
私なら笛の奏者になりたいな~なんて思いました。美しい音色。




次は「二人袴」

親を万作さんが、聟を裕基さんが、舅を石田幸雄さんが、太郎冠者を月崎晴夫さんが演じられ、もう目移りしてしまって忙しい!
万作さんは聟である息子をフォローする必死な様子が可愛らしく、裕基さんは初めて拝見しましたが、頼りなくも向こう見ずな荒削り感が演技なのか素なのか分からず、でもやはり舞のふとした動きが美しかったり、何より声が良くて、上品な狂言師になられるのではないか?と素人ながら感じました。
万作さん、裕基さんに目が奪われがちでしたが、石田幸雄さんの福々しいお顔ももっとよく拝見したかった!石田さんの「福の神」とか観てみたいなあ。




最後は大好きな「首引き」

今回は近かったので、萬斎さんの細かい動きがよく見えて、一層鬼が人間らしく見えました。
やはり萬斎さんはキレがあって格好いいです。
こりゃ、狂言以外の芸能活動が仮に無かったとしても人気が出るのは必定。
高野和憲さんの姫鬼もまたしても最高でした。新春名作狂言の会の時より、我が儘娘っぷりが出ていたように感じたのはなぜだろう…。前より声が低かった?近かったから?



これで手持ちチケットは無くなってしまいまして、狂言ロス、萬斎ロス、万作ロスが甚だしいので、頑張って次のチケットをゲットしたいと思います。
狂言研鑽会もスキャナーの完成披露試写会も順調に落選してますが…。
久し振りに虎ノ門の「升本」へ。



「まんさくの花」という日本酒がありました。
万作先生にこんな所で出会うとは!これは呑まねば…!と迷いなく注文しましたが、あまり好みでなかった…。

やっぱり酔鯨が好き!と次は酔鯨にしましたが、私それほど強くないので、半分も呑めなくて勿体ないことをしました。

しかししかし、升本のお料理は相変わらず何を頂いても美味しかったです。



甘いもので締めたくて、新橋の喫茶店「草枕」へ。

優しい優しいホットの牛乳珈琲と、濃厚かつ上品な味のチョコレートケーキ。

イッタラの可愛いカップ、薄暗く小さな店内には壁一面に本の数々、初老の店員さんは丁寧な対応をして下さり…、これはパーフェクトな癒し。
殺伐とした日々にくたびれきったOLに、効く。



が、翌日、狂言研鑽会の落選葉書が届いて崩れ落ちました。
万作を観る会に続く落選で、心折れそう。

本当にくじ運が無い。

じゃんけんも弱い。

勝負事が向いてないのだと思います。

最近勉強していて思うのだけれど、決して勉強が嫌いなわけではない。
しかし、試験が嫌い。

そしてまた、習い事も嫌いではない。
しかし、発表会が嫌い。


コツコツ地味に生きるのが好きです。



最近、能・狂言か編み物の本ばかり手にしていたけれど、こちら宮尾登美子の「朱夏」を読み始めました。

父が「凄く良い」と母に薦め、母も一気に読んだと聞き。


父は物凄い読書家、音楽愛好家でした。どんなことでもよく知っている雑学王でもありました。
何かに興味が湧いて関連する本やアーティストなど知りたいと思ったら、インターネットで調べるより父に訊ねるのが間違いなかった。

今はもうGoogleやAmazonで調べるほかないのですが。

父のオススメはやはり読まねば、です。



でも、いまのところ、朱夏は私には合わない気がしてる。
ストーリーがではなくて、文章が。

世の中には星の数ほど書物があるから、少し読んで自分には合わないと思ったら時間の無駄だから他の本へ行くべしのようなことを、知の巨人、立花隆氏が言っていましたが、父のオススメは信頼しているから、やはりこれは読まねば!です。