信州の田園風景を眺めながら、木曽路を目指します。

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北海道もいいけれど、農家が点在して見られる信州の景色も長閑で良いです。


山深くなってきて、木曽路に突入。
これが名高い木曽路かぁ。
古来から名古屋に通じる交通の要衝であり、歴史小説にも度々出てきますが、こんな道を歩いて行くなんて心細かったろうな~。熊や山賊がいつ出て来てもおかしくないし、行商人は売り物を携えていたわけで、命懸けに命懸けを重ねての道程であったことでしょう。




そんな中、宿場町はまさにオアシス。

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奈良井宿は、江戸時代には参勤交代のため整えられた中山道の宿駅としても栄えます。


大火が無く町屋がよく保存されてきたことや、旧家の移築問題の際に地域住民の熱意があって、昭和53年に国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けたそう。

保存してゆくにあたりご苦労も並ではないと思いますが、本当に美しい町並みなのでこれからも永く保存されていくといいなぁ。



すっきりした外観に花のあしらいが映えます。

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どのお家もこの様に草花が素敵にあしらわれていました。植木でなくても、竹などの一輪挿しを玄関先に掛けて、秋の草花を少し飾っていたり。
日本の美意識って、なんて素敵なんでしょう。





湯宿かじかの温泉にも木曽五木が使われていましたが、木材の名産地です。漆塗りも盛んです。
桧工芸のお店や漆塗りのお店、櫛屋さんなどが軒を連ねます。
なぜ櫛かといいますと、木材を使い漆塗りのものもある櫛は、かさばらず見栄えもするお土産として昔から旅人に人気だったそうなのです。



そんなかつての櫛屋さん、中村邸は見学が出来ます。
他にも何軒か見学が出来るようになっています。
賊を防ぐ工夫や、無駄のない意匠など、面白いお話を伺うことが出来るので、見学はぜひオススメしたいと思います。



お店のひとつ、宮川漆器店でつげ櫛を買いました。

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みねばりという堅い素材で出来ていて、名馬として名を馳せた木曽馬をモチーフにした櫛。
他にも高価で立派な櫛がいくつもあって悩みましたが、お店のご主人が、みねばりやお六櫛の説明をしてくれて、このデザインは他では見つからないでしょうと言って下さったのでこちらに決めました。
早速、椿油を染み込ませて大切に使っています。




外れの方にある八幡宮、二百地蔵にもお詣りして、中山道の杉並木も歩いてみました。

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蚊の襲撃にあってすたこらさっさと退散し、これにて信州旅行も終了。


信州、素晴らしいですね。
今度は松本城にも行ってみたいな。
山が見えなくなってカーナビの道路が網の目のようになる東京に帰ってくるといつもウンザリ、寂しくなるのですが、今回は特にそうでした。
帰京してまず「人がいっぱいいるー。みんな色んな格好をしていて滑稽ー。」などと感じてしまって、東京に馴染めないと思うんですね。
田舎に着いた時は違和感ないのに、東京に戻ると違和感を感じるということは、やっぱり私は東京が向いていないのかも(笑)

それでも、こんな旅がまた出来るように東京で再び頑張ります!
向かったお宿は、湯宿かじか。


私達ってお宿運が良いと思うのですけれど、こちら「かじか」はその中でも抜っ群に良かった!!!

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山あいの温泉郷、大町のそのまた奥深く、すれ違う車もほとんど見られないような葛温泉には3つだけお宿があり、かじかはその中の一軒です。



何が素晴らしいって全部なんですけれど、お宿の脇の川にはなんと…源泉が沸き出しています!

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写真では分かり辛いのですが、湯気が出て硫黄の香りが立ちこめています。
ここで遊んでいるだけで、のぼせそうなほど。


冷たい川の水と熱い源泉の調整は困難で、また足湯くらいなら良いでしょうが、服を脱いで入るなんていうことはマナー違反と思います。私達が訪れた時にはそんな方はいらっしゃらなかったけれど、稀に見るそんな方にお宿の方も困っておられました。

分別保ちながら、童心に還って遊びました。
本当に本当に楽しい!



お食事も素晴らしかったです。
豪華な食材ということではないけれどとっても工夫されていて、ワクワクしながら頂きました。

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前菜から可愛らしく、これは当たりだと確信しました。


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山の中なのに、なぜかお造りが。これも宿泊客を楽しませようとの配慮だと、かじかにいらっしゃればきっと好意的に受け取ることが出来るはず。


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キングサーモンの上にグラタンを乗せて、添えられたししとうもいつもは苦手なお豆さんも全て美味しく頂けました。


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モチモチな衣に包まれたカボチャのマッシュ。ソースはたしかゴマ風味。
これは帰宅後、彼に強くリクエストされています。


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一番下はあけび!
黒ごまソースがお味を柔らかくまとめて、絶妙にマッチ。


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ネギと豚肉の鍋にはおうどんも投入。お出汁が最高にウマシ!

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お米もお漬け物も美味しい。こういうところもとっても大切。

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デザートは手作りの羊羹と梨で、優しく締め。




それからそれから、温泉は内湯、外湯がそれぞれ違う源泉なので、二種類のお湯をじっくり楽しめます。
自家源泉で掛け流し。
湯の花ザックザクで、「湯に遊ぶ」という意味が生まれて初めて分かりました。


湯船も洗い場も脱衣所も完璧に清潔で、6組しか受け入れないお宿ですので、ほとんど貸切状態で心ゆくまでゆっくりゆっくり浸かれます。
虫も枯れ葉も全然気にならないです。





6組しか受け入れないお宿だけれど、私達が泊まった日は3組のみ。
落ち着いた大人の、大人が子供に戻れるような素敵なお宿でした。




翌朝の朝食。

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食事の後は、朝の温泉に浸かり、うたた寝し、チェックアウト後に荷物をお預かり頂き、また川へ…

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お宿に戻るとコーヒーを用意して下さいました。

お宿の皆さんも本当にご親切で温かいのです。




「ここを知っちゃうと、もう他を冒険する勇気がないんだけれど」と彼が言った通り、落ち着いて温泉に癒されたい時の常宿になりそうです。

今日も彼は、「かじかに行きたいな~。明日は?」と言っています(笑)


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名残惜しく後ろ髪を引かれながら、この日は木曽路へ向かいました。
爽やかな朝。

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彼は、くろよんロイヤルホテルのベッドが寝づらくて夜中に発狂してました(笑)あ、読んだら怒られるかな(笑)
とにかく辛そうで、寝るのを諦めてバルコニーへ。星がとーっても綺麗だったそうです。

こういう時はそ~っとしておいてあげるに限る…と、私は熟睡。星、見られず。

くろよんロイヤルホテル、サービスやお食事はいいんだけれど、ベッド及び枕はいかんでした。


この日の活動開始時間ギリギリで起床して、美味しい朝食をかき込んで、出発ー!




前後しますが、諏訪大社本宮の参道で頂いたところてんは最高でした。
ところてんってこんなに美味しかったけ…と。彼もその様に話していました。
コンビニでところてん嫌いになり、諏訪大社でところてん大好きになるパターン。
オススメです。





さて、黒部のトロリーバス乗り場を目指して急ぎます。
途中、彼が「あれ?熊?剥製かなぁ…?」と。
こんな熊が出そうなところで、紛らわしく熊の剥製を置いたりしないでしょうー。
後にお宿の仲居さんに聞いたところによると、くろよんロイヤルホテル近辺では熊がわりと出るらしいです。お気をつけ下さい。




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扇沢から黒部ダムまで、トロリーバスで。
トンネルの中を行きます。
既に寒い。
外は暑くとも、日差しの届かないところはひんやり寒いです。

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圧巻の黒部ダム。
こんな巨大なダム、人が作っただなんて目の前に見ていても信じられません。

ダムの上を徒歩で進み、黒部湖から黒部平まではケーブルカーで。


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黒部平から大観峰まではロープウェイで。

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大観峰から私達の最終目的地の室堂まではまたトロリーバスに乗ったのですが、とにかく乗り換えが辛いわけ!
階段だらけで、ゼイゼイいいながら限界にチャレンジ!みたいな。
体力に自信のある方、ドMの方にはオススメです。


景色は綺麗なんですがね…


酸素もだんだん薄くなるので、室堂に着いた頃はグッタリ…。



つ、着いたー!!!

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わぁぁ~ガスってるねぇ…
黄泉の国みたいだ…



とても寒いから、タンクトップにカシミアセーター、ウィンドブレーカーを首までチャック閉めて。
いつも私より薄着な彼も、Tシャツにシャツ、カーディガンを重ねて。


でも、歩いていると高山植物や下界とは明らかに違う景色にワクワクしてきます。

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雷鳥、いないかな?

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おこじょ、いないかな?

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いないね(笑)

でも、ガスが切れて太陽が照らし出すと、やはり2450メートル地点、鮮やかな青と緑と白のコントラストが大変美しいです!
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一瞬だったけれど(笑)
山の天気は変わりやすい…。



竜胆の蕾や、ほのかな紅葉など、心に残る景色でした。

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行きと同じルートで戻り、しばらく階段なんか見たくない気分。
しかし、どこへ行っても、お元気な爺様、婆様はおられます。
なにを食べてどうしたら、あんなにタフでいられるんだろう…。



私達は息も絶え絶え、お宿に向かいました。