サラッと赴くままに寄席の感想文を書こうと思いましたが、たまたま何かの縁でこのブログを見てくださった寄席・落語を見た事無い方に少しでもお楽しみ頂けるように…

「そもそも落語って何?寄席って?」

という所を私なりに書かせて頂きたいと思います。

まず…落語って何?

辞書には「滑稽な話の終わりに、おちのついている寄席演芸」と書かれてます。

…よく分からん。

私が説明をさせて頂くなら「着物姿の人が座布団に座って、右を向いたり左を向いたりしてオチのある話を一人で演じる」になります。

決して5人ぐらいで横並びになって面白い事を言って座布団を貰ったり、取られたりするものではないのです。
あと、滑稽(面白い)では無い時もあるのです。切なくなるような人情噺や怪談噺も落語の中にはあります。

なので、上のような説明になります。


そして、大事なのは右を向いたり左を向いたりする事。
挙動不審な訳ではなく、この動作で登場人物を演じ分けるのです。
落語は最低でも2人は登場人物が居ます。真正面を向いたまま話をしてたら、どっちがどっちだか分かりません…かと言ってお色直しをしている時間もないでしょう。そこで左右に向きます。
これは「上(かみ)下(しも)を切る」と言われます。舞台の上手と下手の事ですね。

因みに落語で使う道具は基本的に高座扇子と手拭いだけです。この二つの道具が無限の可能性を持っているのです。

基本的にと書いたのは他の小道具を使う方が中にも居るからです。
その話はまた別の時に…

落語ってこう考えると非常にシンプル。

座布団に座って扇子と手拭いを使って話をするだけで面白いと思えるのです。

…凄いですよね。


思いの外、長くなってしまったので(ここからまた長くなりそうですし…)寄席についてはまた明日にでも書き綴らせて頂きます。


ここまで読んで頂き、誠に有難う御座いました!


雨華