気付けば桜が咲く季節となりました。

はーるだー。


有難いことに花粉症でない私はこの季節本当に快適です。
しかしながら、「増税前だから…」と自分を納得させる言葉を発しては春物の服を買い漁るなどして財布は極寒です。

財布の中身に春は来るのか…

しかし、浮かれる春。暖かい以外にも浮かれるのは池袋演芸場で見れる新作台本まつりがあるから。

寄席ではまだ新作落語より古典落語の方が多いです。
噺や演者さんの数を考えると当たり前ではありますが。

しかし、3月の下席(20~30日)の池袋は右を向いても左を向いても新作落語ばかり。新作好きには堪らない期間となっております。

トリを務める落語家さんは落語協会さんが毎年募集している「新作台本」に入選した噺を演じます。毎日交代制。

なので、寄席の外にある香盤がトリの方と色物さんしか無い状態。

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私以外にも楽しみにしている方は多く平日に行っても満員。

10日間のうち、3日間行きましたが、やはりいつもの寄席とは違う雰囲気。

ご隠居さんに八つぁん、熊さんなど、いつも寄席に出てくる人は一人も出て来ません(笑)

代わりに出て来るのはホストに虫に公家。

普段の寄席ですと「つく」と言って内容が似ている噺は避けて演られますが、頼りになるネタ帳を見ても落語家さんたち当人でさえ、何の噺がつくか分からない状態。
お陰で今日は公家がつくという普段の寄席なら絶対にあり得ない状態に…

新作落語は色んな意味で恐ろしい。

久し振りにドップリと新作落語を聴いて笑い転げたと同時に

「そうだ、新作落語の紹介をしたいんだ…」とブログを立ち上げた本来の目的を思い出せました…有難う、新作台本まつり。

暖かい春の日には【長屋の花見】も良いけど、地下の隠微な空間で日常から少しズレた世界の噺を楽しむのも良いものです。

また時間を見つけては紹介を再開しよう。そう誓った春の日で御座いました。






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