一昨日、ほんの一日だけ春が来ましたね。

しかしまた寒さがぶり返し。
巷ではもう花粉に頭を悩ませる方もチラホラ居るようで。

アレルギーが無い私は春が恋しいです。

気付けば2月はあっという間に去って行き…

更新がぁ。

本当に私事なのですが、2月に勤め先が変わり、仕事内容も微妙に変わりバタバタしておりました。
寄席にはまぁ、ぼちぼち向かえてます。

昨日、今日と浅草の昼の部に行き、新作落語の鬼、三遊亭円丈師匠を観てきたり。

そんな本日は久方ぶりに新作落語のご紹介。CD持ってると思って聴こうとしたら持ってなくて慌てて西新宿のミュージックテイトさんに買いに行った思い出のある噺です(笑)今日も浅草で聴けました!


舞台は東京に向かう京浜東北線内。

遅めの時間帯故に乗客も少なく、上下関係のあるサラリーマン風の男性2人組、おばちゃん2人組、ヘッドホンから激しく音漏れしている少年、そして彦いち師匠。

電車が突然の停車。

真実が語られないまま「人身事故だろう」と誰かの言う憶測がいつの間にか事実として広められる瞬間。

停車によりイラつく少年。キレる若者の予測出来ない行動に落語界きっての武闘派、彦いち師匠の睨み合い。

電話相手に対して発せられるキレる若者の実態とは…



内容はこれだけ。

彦いち師匠が体験した事を落語にしたという「睨み合い」。

ドキュメントタッチで進められる噺なので落語を観るというよりは話を聞くという感覚です。

彦いち師匠の落語を聴いたことある方はマクラを聴いてる感じになるかと。型にハマらず、その時感じた事を実況されるタイプのマクラなのですが、絶品です。

同じ感じの噺で「長島の満月」という噺もあります。

鹿児島県の長島という島出身の彦いち師匠が東京の大学に進学して合コンで体験した「同世代のあるあるネタ」に尽く当てはまらない自分の思い出に苦悶する噺。

このような噺をテレビでお馴染みの笑福亭鶴瓶師匠が演られる時は「私落語」と表現されてます。(どなたかが名付けたとか)しかし一般的には新作落語のようです。

あり得ない設定、突然の場面転換、想像もつかないオチ。そんなイメージのある新作落語ですが、対極にあるこのリアルな噺も新作落語。

物事は広くて狭くて、無理に区切ることは無いんだな。
そんな詩的な事は…思いません(笑)
面白くて「これは落語です」と提供されたら、それは落語なのです(笑)

昔三遊亭円丈師匠が

「なんだって落語になるんだ」

と仰ったそうです。


「確かにそうだ。なんだって落語になるんだ」と私は一人納得したので、本日はお開き(笑)


本日もここまで読んで頂き有難う御座いました。

また読んで頂けたら幸いです。

雨華。

iPhoneからの投稿