江口へ。
今回のSUPER DARTSへの出場に当たって、オレは正直、辞退して欲しかった。
だから、応援旗にも、オレは「今回は優勝しか認めない」と、応援ではなく叱咤のみを書いた。
でも、江口オレに言ったよな。
「湯さんは誰に勝って欲しいんですか!」って。
確かに、勝って欲しいと思うのは江口だけだよ。
だから、素直に応援することにする。
それに当たって、少しだけ言わせて欲しい。
この前真司と行ったセミナーで聞いた内容を、オレなりに噛み砕いて伝えたい。
自分の為に戦ってくれ。
ファンのため、スポンサーのため、仲間のため、妻子供のため、ではなく。
誰かのために戦うと言うことは、「勝たなければならない」と言う強制になる。
でも、純粋に「勝ちたい」「頂点に立つんだ」と、純粋にそれだけを思えば、きっと前に優勝した時のように楽しんで戦えるはず。
そして、最後にガッツポーズをする自分を、常にイメージし続けて欲しい。
強いイメージは、自分をそこに導く力があるって。
頑張れ、とは言わない。言いたくない。
江口は既に頑張ってるし、頑張れって言葉は、その言葉に気持ちを縛り付けるネガティブだから。
もっと頑張らなきゃ…何を頑張るんだ?頑張るって、実はものすごく抽象的な言葉だから、身体を萎縮させるんだ。
だから、オレからは。
「勝ってこい。」
それだけ。
みんなと一緒に、江口の気持ちの強さを見守ってるから。
勝ってこい。
