アメリカで(未だに)大学生生活をしている楽しみの一つに、Intramural League、いわゆる学内リーグがあります。サッカー、バレー、ソフトボール、フラッグフットボールなどの、様々なスポーツが提供されていて、学生達は自分達でチームを編成して登録、スケジュールに沿って試合を進めていきます。自分が参加するのは、もちろんバスケ。




学内リーグだからといって甘く見ると驚かされます。去年チームメイトだった、Division Iでプレーしたこともある友人曰く、「優勝チームなら、そこらへんのDivision IIの大学に勝てる」そうな。まぁ実際に試合をしたら、同じチームで練習を重ねてきている大学のチームに勝てるわけないだろうとは思いますが、個人個人のレベルに限って言えば、満更でもありません。その友人は密着マークの上から一試合に10本近くのスリーを決めるし、全米屈指の強豪MSUのバスケチームの練習生だった選手がいたり、ヨーロッパでプロをやってたプレイヤーがいたり。そんなプレイヤーが結構ゴロゴロしているので、楽しいのです。




MSUでの生活も4年目となり、うっかり登録を逃した1年目を除いては、今回が3度目のリーグ。4年間もこの大学にいて、定期的にピックアップゲームでジムに顔を出していると、結構な人数のプレイヤー達と顔見知りになるものです。それに加えて、4年間で500人以上の生徒をクラスで教えて来た事もあって、相手のチームに知り合いや元生徒がいる、なんて事がかなりの確率で起こります。4年前に自分の生徒だったフレッシュマンが、逞しいシニアになって相手として現れるというのは、彼らにも同じように時間が流れていたんだな、と感慨深くもなります。たまに、暫く見ない内に物凄く太ってしまい、Hey Yusuke!と声を掛けられてくれても、一瞬「え、誰きみ?」となってしまう生徒もいますが。。。




 

おそらく最後のリーグとなる今年は、今までで一番のチームに恵まれました。知り合いのチームに誘われた形になったので、ガードとしてまだ手探り状態な部分もあるけれども、中と外のバランスが取れた、いいチームです。先週の試合は、2m(間違い無く100キロ強)のおっさん風センターを中心とする手強いチームを相手に、序盤の15点ビハインドをひっくり返して、終盤の小さなリードを守りきって勝利を収め、いい手応えを摑みました。自分の出来も、ここ一年では一番のパフォーマンスで、開始5分でコートに入ってからは、試合終了までフル稼働でした。いいゲームの中に1人だけアジア人が混じっていたせいか、途中からアジア人の学生達が集まって応援してくれてました。恥ずかしかったので気づかない振りをしてしまいましたが。

それにしても、その相手の2mセンター、速攻のトレーラーで走ってきてボールを受け取り、チャージを狙ったディフェンスをスピンターンで交して決めるなど、上手かった(ちなみに自分は彼からチャージングを取れるチャンスに、闘牛士張りにひらりと身をかわしました。体重差40キロは無理です。)。その2mセンターの他にも、相手チームには、自分が一年目に毎週参加していたピックアップでしょっちゅう一緒にプレーしていたプレイヤーがいて、試合前も試合中もお互い知らんぷりしてプレーしていたけど、ゲームが終わった途端に向こうから物凄い勢いでハグして来ました。彼は2m近くあるアスレティックなSFで、もの凄くいい選手。彼のシュートが外れていたから、こっちに勝機がありました。ずっと見かけなかったと思ったら、MSUのチームの練習生になってたんだと。


そんな楽しいIntramural Leagueも、来週から負けたら終わりのプレイオフ。スケジュールが自分の仕事と重ならない事を祈りつつ、どこまで勝ちあがれるか楽しみです。