自分が留学して数ヶ月後のWinonaにて、こんな日記を書きました。
5年前の事です。
題名は、「兄走る」。
http://blog.livedoor.jp/u2k_maru/archives/50320567.html
このホノルルマラソンと、レースに至るまでの過程を経験して、彼はマラソンにのめり込むようになりました。
42.195キロを走るランナーにとって、サブスリーと呼ばれる3時間以内でのゴールは一つの大きな関門であり勲章であるらしく、この5年前のレース以来の彼の目標であったようです。
先日、千葉で開催されたフルマラソンは、彼の20代最後のフルマラソンという事もあり、賭けていたものも大きかったのが伝わってきました。
会場の千葉県へ向かう前日、彼の日記には、「マラソンランナーにとっての最大の賛辞は、“速い”ではなく“強い”」という内容の小説の一説が紹介されていました。
自分にもこの言葉の意味を実感し、理解できるだろうか、と。
レースの様子を描写した日記の内容が本当に良かったので、ここに転載させてくれよと頼みましたが、軽くかわされました 笑
でも転載せずとも内容を紹介しちゃいます。
前半は好調に飛ばしたものの、その反動がきた後半、言い訳が頭に浮かんだ途端にスピードが落ちていき、35キロ地点では言い訳すら頭に浮かばなかったそう。
言い訳すら頭に浮かばない状況って、自分は経験をしたことがないので想像するしかできません。
3時間のペースメーカーが率いる集団に追いつかれた残り45分では、人生の中でたった45分耐えるのと一生後悔するのと、どっちがいいんだと自分に言い聞かせ、喰らいついていったと。
まさに極限状態での自分との戦い。
その45分後、彼はフィニッシュラインを超えました。
掲げた拳と、5年間追いかけた2時間台の記録と共に。
その姿、本当に見たかったな。
5年間かけての目標達成。尊敬します。
念願のサブスリーを達成し、彼が感じたもの。
それは、レース前に期待していた小説の一説で描かれていた「強さ」ではなく。
周りのランナー、沿道の声援、応援してくれる仲間なしには達成できなかったであろう自分の「弱さ」と、彼らに対する「感謝」。
その文章を読んだとき、その重みから自分が感じたのは、強さ以外の何物でもありません。
夏に帰国した時、10キロとかのレースがあったら(フルマラソンは無理)一緒に走りたいと思う。
途中で引き離されてしまうだろうけれど、兄の背中を必死で追っかけるのも悪くないでしょう。
ちなみにこの兄、フルマラソンを走り終えた数日後にインドへ一人旅に出かけ、さっき無事に帰国したとさ。