富士山の麓で育った自分は、都会よりも田舎の方が落ち着く。

ニューヨークの街も、世界で一番自分に合わない場所だろうと思っていました。

初めてマンハッタンの夜の街を歩いた時、夜空の存在すら忘れさせるようなネオンの数々に、"なんだかでっかい東京みたいだ"と呟いたのを覚えています。そして"この街を好きになることはないだろうな"と改めて思ったものです。第一印象。

時が経つにつれ、その印象は変わっていきました。

そのペースに馴染むことはなかったけれど、ニューヨークという可能性に溢れた土地に集まった人々のギスギスしていないギラギラした感じに惹かれていきました。

たったの一年弱で、"the greatest city in the world(アメリカ人によると)"とそこで生活する人々を語れるわけはありませんが、自分が出会った人達は、各々の夢や野望を持ったニューヨーカー達でした。



そんなニューヨーカーの1人、友人バンリ君から、彼が編集長を務めるマガジン"SpaceBall Mag"の創刊号とvol.2の2冊が届きました。

「ストリートボールを愛する人、ストリートボールに初めて触れる人にもストリートの魅力を伝えたい。

だってストリートってカッコイイものだから。」 という自身も本場NYのストリートボーラーである彼の物凄くシンプルでストレートな、そして真摯な想いから始まった-underground streetball magazine-と銘打たれたこのプロジェクト。

その存在は、彼のブログ"Boogie Life "を通して知っていましたが(いつもオシャレでカッコイイ名前だなーって思います。自分のなんて~卵ですもの)、雑誌という形で手に取ったのは今回が初めて。

ダボダボの服を着た黒人の兄ちゃんが片手にバスケットボールを持ってストリートコートに佇んでいる表紙を想像するかもしれませんが、この雑誌は一味違います。

他の雑誌とは一線を画するその外観。

意図があり、こだわりを感じます。

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左が創刊号、右がvol.2。


ページをめくれば、ストリートの空気感溢れる内容が。

表紙とのギャップがさらに引き立てます。

四分之三熟卵-sbm2


個人的には、NBAからも認可を受ける"バスケットとジュエリーの両方の恋をしてしまった"ジュエリーデザイナーへのインタビュー(創刊号)と、数多くのニューヨークのサマートーナメントでMCをしているJoe Pope(昨夏日本で行われたAND1 Mixtape TourのMC)へのインタビュー(vol.2)が好きかな。


インタビュー記事は雑誌やインターネット上に溢れているけれど、"へー"とか"ふーん"で終わらない生きたインタビュー記事って久しぶりに読んだ気がします。

構図や写真のクオリティの高さにも驚かされました。

創刊号からvol.2への確かな進化も伝わってきたので、今後が一層楽しみです。


Web版のSpaceBall Mag もあります。

雑誌には収まりきらない情報や動画が盛り沢山。


自分達が愛するバスケットボールを競技という枠を超えて捉え、そこから広がっていく可能性の存在を彼は示してくれています。

SpaceBall Mag、注目です。