Pain Toleranceという言葉があります。
痛みに対する耐久力、とでも表現できると思います。
ちょっとした痛みに対してでも(まぁ、他人の痛みは感じれませんが)、この世の終わりのように痛がるアスリートもいれば、"痛みはアスリートであることの一部"という感じで表に出さないアスリートもいます。
University of Arkansasで一緒だった7フッターのセンター、Steven Hillは、本当にタフな選手でした。
ヘッドトレーナーのDaveも、"Stevenが痛がったら、チェックする必要がある"と言っていました。
去年はD-leagueとNBAを行き来したSteven、今年はどうなるのかな。
KnicksのNateもまた、フットボール経験者だからか、非常にタフでした。
タフな、痛みに強いアスリートには何人も見てきましたが、昨日、地元の高校で今まで見たなかで間違いなく一番タフなアスリートに出会いました。
ちょっと生々しい話になるかもしれませんので、画像はないとはいえ、お食事中の人はご遠慮を。
週に一度、車で30分ほど離れた高校に行きます。
Research Assistantの仕事の一つで、高校にて脳震盪のデータ集めをするためです。
データ集めが終わった後は、少しだけですが、その高校のAthletic Trainerのお手伝いもします。
そんな午後に起きた出来事。
ATR(Athletic Training Room、トレーナー室)に1人の選手が慌てて入ってきました。
どうしたのかと聞くと、チームメイトがウエイトトレーニング中にダンベルで指をはさんだ、と。
出血が予想されるので、グローブとSterile gauze(無菌のガーゼ)をぱっと手にとって現場に直行。
すると、1人の選手が、手を抱えながら洗面台に向かってうずくまっていました。
洗面台にはかなりの出血が見られたので、ある程度のOpen wound(開放性の怪我?)は覚悟したのですが、これまた実際に患部を見て驚きました。
小指の先が、ふっとんでました。
Explodedって表現がぴったり。組織はどこにいってしまったのか、というくらいの見事なダメージ。
真っ白な骨もくっきり、爪はかろうじて皮膚に繋がって垂れてました。
どうしたどうした、と周りに集まる高校生たちは、自分が”離れてなさい”というまでもなく、一見して後ずさりするくらい、中々の光景。
45lbのダンベルプレス(最後の追い込みのメニューで、本当はもっと重いのを持ち上げられるんだ、との説明アリ)を限界までやって、ダンベルを床に放るときに放りきれなかったそうです。
あれだけの光景が自分の体の一部で起こっていたら、痛みも勿論だけれど、精神的なダメージも結構なもの。
吐いたり、失神したとしても、別に不思議ではありません。
でも、この高校生、最初は"It hurts so bad(めっちゃ痛い)"と言いながらも涙一つ見せず、"Thank you for helpint me"と自分に感謝する余裕まで。
ある程度時間が経つと、"My pinkey got numb(小指が麻痺してきた)"と言ってかなり平常。
さらには、"小指が無くなったら、テキスト(携帯メール)が打ちにくいじゃん!"などと冗談も飛ばしはじめます。
病院に行くまでの応急処置を自分がする前に、"ちょっと待って、写真とりたい"と言ってチームメイトに患部の写真をとらせ、あげくの果てには、顔の横に手を持っていき、見事なスマイルで写真に納まっていました。
あれだけのOpen woundだと、自分ができるのは止血と、感染症を防ぐ配慮をするくらい。
来週、彼に小指はどうなっているでしょうか。
洗面所に溜まった血の後処理をしてきて気づいたのですが、
血の中に、繊維状(細いミミズみたいな感じ)の物体が幾つか発券されました。
摘めるので、液体ではありません。凝固した血液って感じでもありません。なんなんでしょう?
その高校のAthletic Trainerと、千切れた血管かねぇなんて話をしていました。
もし答えが分かる人がいたら、教えてください。
最近のミシガンは、氷点下になることもしばしば。
内側はまだ緑、外に向かうにつれて黄色になり、外側は赤、というグラデーションの紅葉が目立ちます。
雪が降り始める前に、木々は紅葉しきることが出来るのでしょうか。
