インフラストラクチャと自然 | 京都を遊びつくすブログ

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新年、わたくし相沢は、実家に帰っていました!

そしてダムや発電所の写真を撮ってきました。



きっかけは昨年の、京都大学の学園祭で知り合った、

探検部のOBです。

京大探検部のOBには、

生物学者の福島伸一さんや、

ジャーナリストの本多勝一さんなど、

有名な人が結構いらっしゃるのですが、

その探検部のOBの方と学園祭の夜に、

グーグルマップを片手に

地形学の勉強会がなぜか行われましたw

しかもグーグルマップには私の地元の地形が

表示されているという。。。

一度帰郷し、改めてじっくりとインフラを観たいと

思い始めました。



私の実家から徒歩圏内には、

ダムや発電所がめちゃくちゃたくさんあります。

それを当たり前のこととして私は育ちました。

それが当たり前だったから、

「こんなにたくさんの国税をこんな限界集落の、

 村人の生活のために使ってくれるのねー嬉しいわ」

なんてのほほんと思っていました。

そして現在も、すんごい国税を使って、

でっかい道を開拓しています。

しかしそうではなく、

一級河川の下流にある市街地の生活を守るために、

上流の峡谷に、バカでかいインフラを作っているそうです。

おそらくこのような地形は日本特殊なものだから、

海外のインフラ技術は代替不可能なのかなと思いました。




私はこのダムが小さい頃からあったから

これが当たり前だと思っています。

私が都会に出られるのも田中角栄のおかげだと思っているし、

恩恵を受けたと思っています。

しかし先代の人々は、自然が生活の一部として、

自然と共存していたんだと思います。

自然の脅威と対峙し、畏怖しながら

生きてきたんだと思います。

そのような人々は国の政策に、

どんな思いをしてきたのかなと、少し思いました。

まぁそういうワケで、

そんじょそこらのポパイ系シティボーイや

サマンサタバサ系シティーガールが

「田舎ってのんびりしているし、自然ってキレイだよね~」

みたいな発言をしたならば、

まぁまぁお前等いっぺん、横溝正史の描く様な

犬神家の一族みたいなところに住んでみれや、

と日々思う私です(腹黒w)。

自然はキレイ。でもそれだけじゃない。



私の地元の近くでは、ダムに沈んだ村もあります。

自分の故郷がダムに沈むかもしれない未来は、

ひとごとではありません。

また、ダムに沈んだ村の氏神様が

別の集落に移って祀られている祠も近くにあります。

人間が生きる限り、社会や文明が存在します。

だって人間だもん。

人間の文明的営みと、自然的営みを、どう共存していくか。

これからも考えていきたいと思います。





このブログを書いた人
山本和華子