真っ暗闇の道中、おばさまグループを見つけた私は、
少しの希望を見出しました!
「怖いので一緒に行ってもいいですか?」
と言ったら笑顔で迎え入れてくれました!
色々お話しながら歩くと、着きました、春日大社。
鳥居周辺には、タクシーがたくさん止まっていました。
みなさん、駅からここまでタクシーとな。なーる。
鳥居をくぐるとそこは街頭も無く、
みなさん懐中電灯を取り出し始めました。
ああ、準備が足りない私ったら!
おばさま方の明かりを辿り、私も奥へ進みました。
これから遷幸の儀が始まります。
本殿に近づくと、既に観光客の列が作られていました。
厳かな雰囲気の中、
遷幸の儀が始まるのを待ちます。
すると、「ヲーヲーヲー」という、低い声が遠くから
響いてきました。そして、笛の音・・・
その声が近づいてくると、松明を持つ者が二人、
参道を通り過ぎました。
その後に大勢の神職の方々が、若宮の神霊をお遷し申し上げます。
それに続き、楽人(楽器を演奏する人)が
慶雲楽を奏でてお供をします。
真っ暗な参道の元、厳かであり、おどろおどろしくもあり、
また、幻想的でもありました。
遷幸の儀のあと、午前1時頃からお旅所で、暁祭も
行われました。
これは主に、若宮に朝の食事が供えられる儀式です。
真夜中、仮住まいの祠に神職の方々が、
色んな供物を捧げたあと、
巫女さんによる神楽が舞われました。
なお、遷幸の儀と暁祭は、
写真撮影は禁じられていますので、
写真はありません。