お昼休憩です!
冷たい海風から逃れるように加工岩で出来た階段状の〝腰掛け〟の足下に体を隠すハト20数羽、ジ~っとこっちを見てる。
ボクは北風に吹かれてコンビにで買ったパンを齧る。
いっせいにハトがボク目掛けて飛んでくる。
(〝大雪でエサが減った 腹ペコなんだ そのパンをくれ〟とボクの周囲に着地してよそよそしくウロウロ)
ハトと目が合うボク、パンがうまく齧れない。
……。
マ~メがほしいか そらやるぞ みんなでなかよく…ってつもりでパンを千切って投げてやる、と奪い合いが始まった。
「オイオイ仲良く無いじゃん、ぜんぜん!」
取り損ねたハトが奪い合いから方向転換してボクに駆け寄る。
「オレの食うぶんないじゃん」とまたパンを千切って放る。
……。
(奪い合いを見てるボク)
その様子をどこかで見ていた鳥が催促に加わり、ボクの頭上でホバリングする。一瞬カモメかと思ったがコアジサシで、頭上2メートルくらいに浮いてボクとボクのパンを交互に見つめる。やはり催促の飛行だ。
(地面を這ってねだるより頭上2メールに浮いてねだる方が人間にはウケがいい!)
ボクはパンを千切って「ソレッ~!」と空中に放り投げる。
タイミングの合ったコアジサシが素早くそれを嘴でキャッチする。
コアジサシのひろげた翼の先を太陽光が透き通ってボクの目に輝く。
眩しい! そして、美しいと思う。
ボクはよろこんでまたそれを繰り返す。
北風に晒され沈んでた気分を忘れるボク、足下のハトの事も忘れる。
……。
地ベタで地団駄を踏むハト!
(……)とハトとハト、仲間同士で仲直りの〝苦笑い〟!
(さっきは悪かったポ いや、あの場面はみんなア~なるから…ポ、チョットは許すよポ …ちょっとスかポ ちょっとだねポ…キミと違ってぜんぜん食べてないからねポ ……ハハハ )
と、苦笑い! (あなたはハト同士の〝苦笑い〟を見たことがありますか?)
とかしてるうちに休憩も残りわずか、気が付けばパンをほとんど食べてないボク。
お腹を空かしたまま午後の仕事に戻る。