…成人式は荒れる!とかいうから、そのとおり…
すごい雪です。
…隣りの男の子は雪だるまを作るとかいって元気に外に出ていった。
そして帰ってこない。
……。
(本格的に雪だるまを作ってるのか)ちょっと気になってボクも外で出る。
庭先に、雪だるま! (完成してるジャン!)
「おお、すごいの作ったなぁ~!」とボクはそこに見当たらない男の子を探す。が、降り積もる雪に視界も浅く、返事の声もしない。
……。
(オ~イ!)
男の子はどこにもいない。
……(ま、写真に撮っているうちに姿を現すだろう)ボクは三脚を立て雪だるまと記念撮影をする。
ハイ、ピ~ス! んじゃ、こっち側からハイポ~ズ! ギョロ眼のウンコ座りでヤンキーポ~ズ! 片足跳ねてダ~リンラブ!
(一通りのカットが撮影できたが……彼は姿を見せない)
……。
(もしや?)と、ボクは雪だるまの丸い顔を掻き分ける。と白い眼をむき出しに気を失った男の子の蒼ざめた顔が現れる。
「たっ、かぁ坊だいじょーぶか! ゥオイしっかりしろ!」
(ビシバシ!)
「夢中で〝雪だるま〟を作っているうち体が固まっちゃって!」と湯船の中で気を取り戻して言う、「ご…ごめんなさい」
雪がしんしんと固まった彼の上に降り積もって〝雪だるま〟が完成した! という事らしい。
元気付けようとボクは彼の頭を撫で、
「それにしても見事な〝雪だるま〟だったな!」と男の子を褒め、「せめて写真に撮ってから壊すべきだったと後悔してるよ…慌てちゃってそんな余裕も無かった、いやホント!」
(……)
「僕の命が懸かっていたから嬉しいよ」と男の子は「お兄ちゃんが居なければ…」ともしもの事を想像して思わず涙が出る。堪えきれない涙でぐちゃぐちゃの顔から
「ありっゥ…がトゥヒッ!」
と感謝の言葉がもれる。
後ろめたい写真のことは忘れて、ボクももらい泣きする。
「良かったな~、ほんと生きてて良かったなぁ~!」
「うん、あイヒトュ…!ウエ~ンウエ~ン…」
まだ…外は雪です。これから降り積もる雪の夜を迎えます。
そして、どこかでまた似たような雪だるまが誕生するでしょう……
か?
(……ボクはしないと思う)
今夜、
NEX-7のストラップ完成しました!