「がんばって~!」
と若い女教師、「右まがったらゴールが見えるよぉ~!」
中央広場につながる曲がり角手前の沿道で、残りの距離をもがき喘きながら耐えて走る女子高生に激励をとばす。
「右まがったらゴールだよぉ~!」
(生徒はみんな〝ゴール〟の場所を知らされずにいきなり走らされたのだろうか?) とボク、
「がんばれ~!」
さらに女教師から約20メートルほど手前の沿道で応援するボクは、
「右まがったらゴールが見えるんだってよ~ぉ!」
と、
息を切らし走る女子校生たちに、〝ボクは知らないけどあっちで先生がそう言ってるからそうなんじゃない!〟的にちょっと謙虚に〝声援〟を送る。
……。
(女子校生たちは無言で走る)
まるで、セレンゲティーの〝ヌー〟の群れのように、目つきが血走って、
ボクの脇を通過する。
ハァ、ハァ‥、はあ?
女子高生に睨まれるボク、
「あっ、がんばれ~」
Bob Dylan - Every Grain of Sand