小さな子供に自転車の乗り方を教えていた父親が珍しそうにボクを見る。
〝こんにちは〟と頭を下げて挨拶を交わしてボクはその先の細い路地を右へ曲がる。
(たしかに観光客はここまで入ってこないだろうな!)
と、古い洋館の庭先に猫がポツンと、暇そうに座り込んでいる。

んで、トコトコと路地を渡り、隣の家の塀沿いに奥へと消える。
晴れた日の散歩をたのしもうとボクは、さらに細い路地を選ぶ。
秋の日差しはその辺の住宅地を縄張りにする野良猫にもありがたい。

そして日陰の犬はまだ寒いということで、

ぎゅうどん(箱入り)!
観光地は相変わらずにぎやか!

誰も〝傘〟をもっていない!
(まさか濡れて帰る羽目になるとは…!)
