トップ画面というか、
僕のblogの画像は、
もちろん本人です。
この写真を使うのは、
理由があります。
実は名刺もこの写真使ってます。
と言っても、
僕はナルシストではないし、
ご覧の通り、
容姿に自信があるワケでもありません。
でも、方々色んなとこへ行く時、
必ずこの写真の掲載された名刺や、
講演の時には資料に挟む写真として使っています。
夜の街にたまる子ども達を、
皆さんはどう思いますか。
コンビニや、
風俗店が立ち並ぶ場所や、
繁華街の路上に座り込んでいる子ども達です。
道行くサラリーマンは、
彼、彼女らを高い位置から見下ろし、
社会の邪魔だと言わんばかりの視線を投げかけてきます。
それに反抗するように、
大人を睨みつける子ども達。
僕は子ども達が、
『ここにいるよ』
と言っている気がします。
ある日、
そんな子ども達に声をかけてみました。
もちろん変なオッサン扱いで、
取り合ってはもらえませんでした。
会えば必ず声をかけるようにしました。
すると、
最初は『ウゼぇよオッサン』と言っていたのが、
『アンタ毎日暇なの?』に変わり、
次第に座り込んだ輪の中に入れるようになりました。
当時僕も23歳。
勢いがありました。
『ところでおまえら、
学校は行かないで良いの?』
と聞くと、
『つまんねぇし、
勉強とか死ぬほど嫌いだし』
テストの平均点を聞くと、
『そういえば、
こないだのテスト、
0点が4つあったよ』
『あ、私5個』
『まじ?
おまえより頭良くて良かった…
俺は3つ』
『おまえらすごいな…
俺なんてテスト出てないから、
全部0点やで』
0点の数の競い合いは、
笑い話でもありましたけど、
ゾッとしました。
こいつらは中学3年。
もう高校進学は諦めていました。
メラメラと怒りの炎が燃え上がりました。
子ども達にではなく、
親や教師、
そして大人の作った社会に。
『おまえらさぁ、
今のまま0点で社会に出るつもりか?』
子ども達が答えます。
『仕方ないやん。
馬鹿は馬鹿なんやし。
建築かヤ○ザしかないな』
『ウチは夜の蝶かな』
『フリーターでいいし』
『考えた事なかったわ』
僕は答えました。
『ユウ、建築もヤ○ザも
、今時計算できないと
雇ってもらえんぞ?
サキ、キャバ嬢は18歳
からや。
トシ、中卒のフリータ
ーが基礎学力なかった
ら、レジ打ちできない
ままで切り捨てられる
ぞ?
タイチ、考えた事ない
ワケないやろ?もっと
素直になれ。1番焦っ
てんのおまえやろ?』
子ども達が表情を変えます。
『…でもよぉ…
今更何できんの?』
僕は言いました。
『よし、建築やキャバ嬢
、フリーターや夢見つ
けるための勉強教えた
るから、火曜の夜7時
にウチに来い』
ここから、
10年に及ぶ学習会活動がスタートしました。
4人は7時には来ませんが、
8時半頃に来ます。
勉強もまともにはしません。
ですが、
何か変わるきっかけだと思ったんでしょう。
毎回欠かさずに来ました。
僕は3つの約束を自らに誓いました。
①叱らない
子ども達はどこに行っても叱られている。
僕ぐらいは叱らないでいたい。
そう思ったからです。
②挨拶はしっかりする。
どこに行ってもこれは必要。
強要せずに、
こちらから丁寧に挨拶しておれば、
次第に子ども達もするようになります。
③まずはストレス発散。
社会ストレスの貯まる事ばかり。
1000kmを走って勉強に向かえる奴はいない。
まず来たら、ゆっくり落ち着いてお茶&トーク。
で、一区切りついてから勉強。
これを続けました。
足し算引き算から始まり、
辞書の使い方、
ケータイの辞書機能の使い方。
国語と数学に特化した学習会でした。
三ヶ月後、
子ども達のテストの点から0が消え、
平均点28点。
子ども達が増えてきたので、
スタッフを増やし、
ほぼマンツーマンで対応しました。
やればできる。
平均点が42.6点を記録したのは、
学習会を始めて半年の頃でした。
4人はある日、
『栄チャン、俺ら高校行きたいんだ…
俺らでも入れる高校あるかな?』
と、雁首揃えて聞いてきました。
テストの平均点からすれば、
入れる高校なんてたくさんあります。
でも僕はその事実を言わず、
将来のためになる学校選びを手伝いました。
そして入試にむけたテスト勉強をほぼ毎日、
一ヶ月みっちりやりました。
結果、全員が合格しました。
本当に嬉しかった。
自分の事のように嬉しかった。
子ども達が合格発表の日に、
メールをくれました。
『あんたみたいなしつこい大人もいるんやな。
ま、あんがとさん』
『えーちゃん、
将来お嫁さんになったげるわ。
それぐらい感謝してる』
『まあ、俺の才能9割、
えーちゃんのウザさ1割で合格やな。
一応ありがとうって言っとくよ』
『栄一兄、
ありがとうしか言えないよ。
ありがとう』
親御さんの了解を得て、
子ども達とキャンプに行きました。
誰も他の大人が見てない場所で、
子ども達は大いに泣きました。
良かった。
本当に良かった。
トップ画面の写真は、
実はトシが撮影したものです。
三人が川で遊んで、
水びたしになっている姿を、
あぁ~あと見守る僕を、
すっぱ抜いて撮影した写真。
子ども達を見る僕は、
こんな顔してるんだなぁと、
恥ずかしいけど、
お気に入りの一枚です。
今は全員社会人。
サラリーマンや、
ショップ店員、
声優になりました。
年に一度のお正月、
ウチに全員揃って遊びに来ます。
僕は彼らを、
迷わずハグします。
『よう帰ってきたな。
まぁゆっくりしていけよ。
みんな、
いつも一緒やで』
照れながらも、
絆でつながる仲間です。
僕の宝物です。