親戚の大叔父の訃報があり、急遽通夜の葬儀に参列した。

 神式の葬儀で神葬祭と云う。

 神葬祭は珍しいと思うので、その流れを紹介したいと思う。

 

 神葬祭は、非常にローカル的な要素が多く、全国一律同じ手順というわけでは無いそうで、特に親戚の地域は、告別式の前に御遺体を火葬にして、御遺骨の前で告別式をするらしい。(通常は告別式後に出棺・火葬・十日祭の順というお話。)

 

 式次第(しきしだい:プログラム的なモノ)をいただいたので、宮司さんの許可を戴いて、以下に記す。


 通夜祭並びに遷霊祭次第
  始 修祓(葬祭祓詞)
  次 斎主一拝
  次 饌を供す
  次 通夜祭詞奏上
  次 幽冥神語奉唱 三回
  次 遷靈の儀(遷靈祭遷靈詞奏上)
  次 遷靈祭靈前詞奏上
  次 斎主玉串拝礼
  次 喪主以下参列者玉串拝礼
  次 饌を徹す
  次 斎主一拝


手水
 

 一夜明けて

 発柩祭次第
  始 修祓
  次 斎主一拝
  次 饌を供す
  次 発柩祭詞奏上
  次 斎主拝礼
  次 饌を徹す
  次 斎主一拝

 近親者別れの事を済ませ柩を靈車に移す 火葬場に向かう

 火葬祭次第
 先ず霊柩を所定の位置に安置する

  始 修祓(火葬場祓詞)
  次 斎主一拝
  次 火葬祭詞奏上
  次 斎主玉串拝礼
  次 喪主以下参列者玉串拝礼

 霊柩を靈竈門内に納める 一拝



 告別式 次第
  始 修祓の儀 
  次 斎主一拝 
  次 饌を供す
  次 奉幣の儀
  次 葬祭詞奏上 
  次 幽冥神語奉唱 三回
  次 斎主玉串奉奠
  次 喪主玉串奉奠
  次 参列者玉串奉奠
  次 弔電奉読 
  次 喪主挨拶
  次 饌を徹す
  次 斎主一拝

 十日祭霊前祭次第
  始 修祓(霊祭祓詞)
  次 斎主一拝
  次 饌を供す
  次 霊魂安定祭詞奏上
  次 奉幣の儀
  次 大祓詞奉唱
  次 十日祭祭詞奏上 
  次 幽冥神語奉唱 三回
  次 玉串奉奠
  次 饌を徹す
  次 斎主一拝
                           以上

 

 神葬祭の作法は、神社の作法と同じだが、拍手はしのび手と云って、音を出さない作法。全体的に非常に静かに厳かに式は行われる。

 祭儀中の祝詞も、基本古い日本語なので、なんとなく意味もわかるし、故人の名前も戒名とかの聞き馴れないものではなく、本名に男性なら大人(うし)女性なら刀自(とじ)とつくだけなので、故人の経歴や様子など、感情が籠もってなんとなく鼻奥がツーンとなった。

 宮司さんの装束も、白一色で美しく感じた。お話では別に鈍色(にぶいろ)というグレーっぽい色の装束もあるそうだ。

 

 コロナ禍の関係で、少数の親戚だけでこぢんまりとした温かみのある葬儀だった。

 葬式って本来こんな感じだよなあ...という感想。

 良い経験だった。