10年以上前から弊社直営店をご来店頂いている70歳前後の奥様からのご依頼です。
年に2回程度のご利用なのですが、細長くご利用頂いているお客様です。
受付スタッフ、『いらっしゃいませ、お久しぶりですね、』
お客様、『この帽子の内側、ボールペンが付いたし、とってほしいのやわ』
受付スタッフ、『本当ですね、それ以外にもシミがありますよ』
お客様、『そうなの! 外側の黄色いシミは以前からあって、一度他所のクリーニング店にお願いしたことがあって、落ちひんかった、、、! 諦めてるの!』
受付スタッフ、『次いでなんで、コチラの古そうなシミもシミ抜きしときましょうか?』
お客様、『じゃあ! ついでにお願いします。』
綿85%、麻15%の混紡素材です。
洗濯絵表示は水洗可、ドライクリーニング不可なのですが、実際にはどちらでもクリーニング可能な帽子です。
先ずは、ボールペンのインクのシミですが、インクの種類にも油性と水性があり、今回の事例では、どちらなのか分かりません。
本当は、受付時にもっと詳しくお客様に聞く必要があります。
これでは、お客様とのコミュニケーション強化にはつながらず、それどころかシミが落ちなかったら不信感にもつながりかねないだけに、喜ばしくないシミ抜きです。
帽子の内側 (シミ抜き前と後)
※コチラはうっすらとシミが残りました。
次に、一度他店でシミ抜きか、ただのクリーニング処理か分からないのですが、処理した古そうな黄バミのシミですが、ほとんどのクリーニング店が見て見ぬふりをするのが、こういった黄バミのシミですが、
酸素系漂白剤を水に溶かしてシミの部分に塗りつける→乾いたら、また塗りつける
乾いたら塗るという処理を3回程度繰り返すと黄バミのシミは落ちます。
手間も何もかかりません。
こんな簡単なことを、やろうとしないのが、今のクリーニング業界の現状のようです。
帽子の表側 (シミ抜き前と後)
工場にいるスタッフにはお客様の顔が見えないために、単に物扱いとなるのかもしれません。
(仕上がり)
後日引き取りに来られ、
受付スタッフ、『内側のボールペンのシミがちょっとだけ残ったんですが、、、』
お客様、『これくらいなら問題ないわ、全然目だたへんわ』
受付スタッフ、『表側はキレイに取れてますよ、』
お客様、『諦めてたし嬉しいわ、ありがとう』
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