誰のためにあるのか | 操体の旅的幸せな世界

操体の旅的幸せな世界

いつも笑顔で快適生活を

感謝のない人生ほど悲惨なものはない。

人は、天地の恵みと親や人々の愛情に支えられて生きている。不平不満はこの恵みに目覚めていないからである。自分も他人もわがままの塊である。

他人のわがままを認め,一期一会の恵みを大切にし,常に恵まれていることに心を配り,捜し求め気が付いたら口に出して感謝せよ。心は明るく嬉しくなり,行動も親切になる。運命は好転する。運命は口から出す言葉の方向に進む。


橋本敬三先生語録の一つ。
操体法の考えである息・食・動・想・環の同時相関相補性。これらの自己管理責任行動を見直し正すことができれば、何事もなく健康で幸せに生きていくことができるという自然法則。


その中で特に上に書いてある橋本先生の言葉は『想(想い・考え)』について話されています。人として幸せに生きていくための意識の向け方・考え方です。


自分という存在は生まれてから現在に至るまで自分の力だけでは生きては来れなかった。
自分ひとりの力で生きているのではなく、周りの自然や他の生物、両親や家族、周りにいてくれている友人知人。
これら自分を取り巻く環境すべてが現在までの自分を支えてくれたおかげで今の自分がいる。


そのことを理解し、感謝をし、自分自身も周りの人々や環境に何か恩返しをするという心配りを持つ。そのことが人として生きていく上で大切な『想(想い・考え)』である。と


人はみな欲がある。欲があるから不満もあるし嫉妬もある。
五体満足に生れ出て、両親もいれば、家族、友人、支えあえる仲間がいる。
そんな幸せな環境を当たり前の事と思い、自分がどれだけ恵まれているのかということに気付かなくなる。


だから、自分よりも裕福であったり、能力のある人間を羨み、ねたみ、劣等感を覚える。
『どうせ自分なんか…』


自分よりも恵まれない人が山ほどいることに気付かない。


だから、病気なんかをすると
『なんで自分ばかりがこんな思いをしなければいけないのか』とネガティブな思考になる。


しかし、世の中には自分よりも辛い現実の中で頑張って生きている人たちが山ほどいる。


そのことに気付くことができれば病気になんかなっても、『これくらい大したことない』と思える。
もっと言えば、病気になった時にこれまでの自分はなんて健康だったのだと改めて気づくことができる。


そのことに気付き、これまでの恵まれた中で生きてきたことを感謝し、自分自身も周りの人々や環境の役に立つ努力をする。何の見返りも求めないで。


そのような思考ができるようになれば、ストレスなんてたまらないし、ストレスからくる自律神経系の病気や自己免疫疾患なんかも現れない。


いくら健康に気を付けた生活をしていても、考えや行動が誤っていればそこから病気は現れる。


橋本先生はバランスだという。
いくら健康に気を付けても何か一つでも欲張るとバランスが崩れる。
人は100%を求める。60%で十分なことでも完ぺきを求める。

『息・食・動・想・環』のバランスは生命活動をつかさどる自律神経のバランスに直結する。

今日も患者さんと接していて改めて感じたので書きました。


ネガティブに物事を考えてしまう性格。
性格を変えることはとても大変なこと。だから無理に性格を変えよとは思いません。
ただ、物事を見る視点を別の角度から見直してみると新たな気づきがあると思う。


世の中不況で自殺や殺人、鬱などの精神病疾患が増えてきた今こそ橋本先生の言う感謝の心を皆が持つべきだと思う。


今日も一日何事もなく無事に過ごせたことに感謝。

おいしい食事が頂けたことにありがとう。

大切な命を私に授けてくれた生命の営みにありがとう。

大切な時間を私と共有していただいた皆様にありがとう。

数ある整骨院の中当院を選び通い続けてくださってありがとう。

みんなありがとう。