都道府県によっては引退試合が終わり、新チームが動き出す時期。

 

3年生が引退したタイミングで上段に挑戦する高校生が増えてくる時期ですかね。

 

まずは何を覚えるべきかというと、指導者によって意見が分かれるところ。

 

①何はともあれ片手面が打てなきゃ話にならん

②上段は出端面を打てぇ!!!

③まずは打ちやすい諸手小手で感覚をつかみなさい

④打たれないことをまず覚えなさい

⑤相手が無理してきたところの抜き面をまずは打てるように

 

だいたいこの5つでしょうか。

おそらく①か②が多いかなと。

 

強豪校で本格派の上段が求められているなら、やはり①と②が正義だとは思います。

 

しかし、片手面が難しいのも事実。

そこに、「相手の起こりを狙え」という出端面の課題。

「相手を引き出して打つ」という出端面の課題が混ざってくるともう大変。

 

なので、あまり力のないチームから中堅校ぐらいまでであれば、まずは「ごっつあんです出端面」を狙うといいかと。

 

要は、誘わなくても相手が打ってきやすいところ。

 

①引き技を出して下がったところ

②こちらがしかけ技を出して抜けたあと

 

この2つは、相手は後打ちを狙ってきます。

特に、こちらの技が惜しければ惜しい程、相手は焦って打ってきます(ここで落ち着いて引き出して面すりあげ面とか打ってくるレベルの選手にはそもそも上段はじめたばっかりで勝てるわけないですよ)

 

なので、慣れない足の構えで、相手を引き出そうとせず、「打たないと顧問の先生に𠮟られる状況」を作ればいいわけですね。

 

ここで注意

 

①の場合は下がった勢いを殺し、重心を前にした状態から片手面を打つこと。

②の場合も同じで、振り向いた後に重心を前にして、片手面を打つこと。

 

特に、片手面を打って抜けて振り返って相手が打ってくる時に、諸手小手を打ってしまう選手が多いです。

この心理としては、「さっき片手面を打って避けられたから、次は小手を打とう」です。

ですが、相手の心理は「さっき片手面を打たれて危なかったから、今度はこっちから技を出そう」になっています。

 

このお互いの心理がぶつかると、がっちゃんこして一本決まりません。

 

なので、「さっきこっちが打ったから、次は向こうが打ってくるなぁ」

「あ、やっぱりきた、ごっつあんです!」

 

これで多くの顧問の先生がまず狙え!!という上段からの出端面が完成します。

 

ここを取ってるところを見せれば、「お、あいつもなかなか上段が形になってきたな・・・」とAチームに定着すること間違いなしですね。

 

是非、頑張ってレギュラーを勝ちとり、活躍してください。