上段のコツ~諸手小手について~ | 浦和実業学園高等学校剣道部 (ameblo.jp)
この記事の閲覧数が良かったので、片手小手について。
決まるとカッコイイ片手小手ですが、打つべき機会は限られていると考えます。
それは、
相手の剣先が自分の肘の枠内にあるとき
です。
攻め合いの中から、足さばきや、身体の使い方で、剣先が開いている相手に対して打つことも出来なくはないですが、同じレベルや格上の相手には中々通用しません。
まず、片手小手を打つ目的は
相手の竹刀を開かせること
ここに絞って考えます。
何故かというと、相手の竹刀が自分の方に向いていると、左小手も、突きも、右小手も最短距離で打たれてしまいます。
この最短距離でくる打突に対して出端・応じ技を打つのは非常に難しく、先に触られてしまう可能性が増えます。
また、県大会上位進出を目指すレベルの高校生であれば、相手の竹刀が自分のほうに向いているだけで、怖さを感じ、思い切った打突が打てなくなってしまうことも多いです。
この状態で勝負をしても、リスクが高いので、相手の剣先を外したい。
相手に片手小手を警戒させれば、剣先は開く。
片手小手が決まらくても、相手の構えを崩して勝負できる状況を作る。
これが片手小手を打つ目的だとまず理解することから高校生の試合は始まると考えています。
(逆に、片手小手を打てない上段の選手が相手ならば、剣先を相手の喉元や目に向けて構えればまず打たれません)
練習する時には、元立ちの剣先を自分の方に向けてもらい、そのまま動かないでもらうようにして練習しましょう。
試合で、相手の剣先がこちらを向いていたら
チャンス!!
と思えるようになるまで練習して、練習試合で試してみてください。
ちなみに、片手小手が打てるようになった後の、片手小手を見せて面は個人的には一番決まりやすいしかけ技だと思っていますので、まずは相手に警戒される片手小手を打てるようになるまで、練習してみてください。