「神奈川県ボクシングの課題」

UJ年代に関してはレベルも高い良い選手も多くいます。

大橋ジムの選手が大多数を占めているが他のジムからの出場者も増えてきてます。


6月の全日本UJ王座決定戦 関東代表選考会では最終日の決勝に15試合中11試合が神奈川県代表選手が進出。

関東の都県別では最多の記録。


この選手達が県内の高校に進学してボクシングを続けてくれたら神奈川の高校ボクシングの未来は明るいはず。


ただ現状の高校ボクシングは厳しい状態です。

実績のあるUJ選手が県内の高校に進学をしない…


ここ数年を見てもUJで全国優勝やトップレベルの選手達の全員が県外の高校に進学が続いてます


理由は一部の選手や保護者からは聞いてはいますが、詳細は各家庭の判断や選手本人の考えになるので分かりかねます。


ですが連盟や指導者、関係者は「なぜ?」の理由を考えないといけないと思います。


神奈川県で高校にボクシング部があるのは5校。

武相、浅野、鎌倉学園、慶應、横浜総合。

中学からの入学のみの中高一貫校である浅野高校をはじめ慶應高校、鎌倉学園など県下でも偏差値の高い進学校で入学する事自体が難しい。

唯一の公立高校である横浜総合高校は3部制でもあり選択肢としてはあるが練習場や専用リングが無い点、練習が常時行われておらず生徒はジムでの練習がメインという点。

そして神奈川でボクシングをすると考えたら本来は一番の選択肢になるべき武相高校。

直近ではインターハイと高校選抜の2冠王の晴哉、全国3位の亮、OBにはプロの舞台で活躍する選手も多数輩出している名門校。


しかしここ2年は未経験者やUJでの実績や経験の浅い選手の入部が大半を占めてます。


それ以外の例としては、うちのようにボクシング部の無い高校で臨時部活動として学校の承認を得て出場する選手も数名います。


県大会においては各階級のエントリー数も多く、この部分に関しては全国有数だと思います。

ただ高校からボクシングを始めた選手が多くレベル的には厳しい事は否めません。


神奈川のボクシング発展の為には優秀なUJ選手を県外に流出を防ぎ県内に留める事が出来るかが県内高校関係者の手腕が問われてます。


また未経験者や経験の浅い選手達とはいえ神奈川でボクシングをしてくれてる選手に対して指導者は育成方法も考え続けていかなくてはなりません。


経験や才能が占める割合が大きい競技ではありますが伸び代しかない年代の選手達です。


基礎を含めた全体練習以外に一人一人の適正に応じて試合に勝てる確率を上げる指導をして覚醒させる事も十分可能です。


高校生の試合を見てるとディフェンス技術に欠ける選手が多い事。

しっかり相手のパンチを見れてなく対応出来てない選手が多い事。

基本であるジャブ、真っ直ぐストレートを打てない選手が多い事。

気になる点が多く見られます。


シャドーボクシングの重要性、サンドバッグの打ち方、強度やテーマを持ったマスetc

そして直接打撃の競技だけにスパーリングは重要です。


高校の部活動の最大の魅力は部員同士の対人練習が多く出来る事だと思います。

指導者の管理のもとで色々なタイプの選手とスパーリングを行う。

当然、各学校も練習してると思いますが試合前のアップ、そして試合を見る限りは改善点が必要と考えます。

語弊があるかもしれないが選手自身のヤル気や能力を言い訳にしてる指導者もいるように思えます。

未経験の選手を3年間の限られた期間で勝たせる事が監督、コーチの指導力の見せ所です。


現在は宮崎の日章学園、大阪の興国、栃木の白鴎大足利、作新などにUJで全国レベルの選手達が県外から親元を離れて進学して頑張ってます。

そういう選手達、保護者には同じ親として敬意をはらってます。

可愛い子供の為にと決断する事は容易ではなかったはずです。


神奈川には大橋ジムを筆頭に素晴らしいジムが多数あります。

仮にボクシング部が無い学校でもジムでしっかり練習をして、学校側の協力を得て高体連の大会に出場をする事も可能です。


ここに関しては、うちの息子、ジムの選手で経験を積みましたので御相談頂ければお力になれる部分もあるかと思います。


ボクシング王国、神奈川の復活を目指して私も微力ながら手伝っていきたいと思います。