「今のほうが その続き」試写会に行ってきました | 桜井ういよオフィシャルブログ*ordinary days*

「今のほうが その続き」試写会に行ってきました

番組ナレーションでお世話になっていた、今井いおり監督のドキュメンタリー映画「今のほうが その続き」の試写会に行ってきました。 


「安もんのバッタ」で中之島映画祭グランプリ、「調査屋マオさんの恋文」で東京ドキュメンタリー映画祭2019グランプリを受賞されている今井監督の最新作です。




恩師の学生寮を再生させようとする教え子たちの奮闘とその出会いから紡がれる青年の再出発を描いたドキュメンタリー



何か書こうとするとすごくネタバレになってしまうので、難しいのですが、生徒さんたちはこの場所を地域のコミュニティとなるよう奮闘し、三原満里先生が生徒さんに伝えた願いは部屋の中に閉じ込められ置物になってしまっている織機を使ってまた機織りをすること。

先生が一人一人の生徒さんを「こんな子でした」と説明するコメントにとても愛が感じられたのが印象的でした。


そして後半スポットが当たるうどん屋さんで働く青年 裕貴さんの願いは、親友の結婚のお祝いに一から自分で作った麻織物を使用してお祝いのプレゼントを作るというものでした。

織機までもDIYで作ってしまうというアイデアと物を作り出すことに長けた方です。

そんなことなかなか考えつきませんよね。


「ご縁を紡ぐ」とよく言いますが、糸と糸とを組み合わせて織る機織りでご縁が紡がれる…なんでドラマチックなんでしょう。


岐路に立たされ、将来に対しての想いを吐露される場面は切実で見ていて胸が苦しくなりました。

でもふと「0から1を生み出す能力に恵まれている方ならなにか新しいことができそうなのに…」なんて無責任な考えが頭をよぎったりなんかしちゃったりして…



上映後の監督のお話で数年前に撮影した寮の再生活動がいろいろな事情で終わってしまい、このままにするにはと思い、時を経て野口製麺所の4代目店主となった裕貴さんを尋ねたというお話をされていました。


メインで追いかけていたものが途中で終わってしまったけれど、糸と糸、機織り機で布を作るというところで繋がっているところが素敵。


誰でも人生の主役だ!みたいな言葉がありますが、この映画を見ていて誰もがドラマチックな人生の主役なんだなと改めて感じました。


そこに生きている人たちに今井監督が寄り添い、紡いでこられた優しい時間がスクリーンの中に詰まっていました。


ちなみに映画タイトルの「今のほうが その続き」はいつも今井作品の音楽担当をされているよしこストンペアさんの「ナキノ」の歌詞からだそう。



ふんわり優しい気持ちになれる曲です。

こちらのMVも今井監督が撮られているのでぜひ!




久しぶりに再会できた、今井いおり監督と♪

なんかスパイダーマンみたいなポージングと面白表情でした

私ももっとふざけたらよかった(笑)




「今のほうが その続き」劇場公開も楽しみです♪