ういよ、古典芸能を楽しむ
先週、京都でお能の演目を原案とした脚本の朗読を聴きに行き、観に行ってみたいという思いが増していた今日この頃の私
能は学生の時に校外学習で観たことがあるくらいなのですが、私をラジオの世界に引っ張ってくださったプロデューサーさんが古典芸能にとてもお詳しくてお話を聞いていたり、能面師さんの個展をふらりと見に行ったり、先輩と西宮能楽堂さんのワークショップセミナーに参加したことがあるのです。
ワークショップの時のお写真↑
能面を付けさせていただけるなんて、今考えたらすごいことですよね。
小鼓や太鼓にチャレンジしたり、とても楽しい学びの時間でした。
さて、そんな私が今回やって来たのは2014年に登録有形文化財(建造物)に登録されている大槻能楽堂。
全国初の椅子席の能楽堂として1935年に創建され、戦禍を逃れた大阪市内唯一の能楽堂なのだそう。
その大槻能楽堂さんの特別公演「創立九十年記念公演」拝見して来ました!
能「草子洗小町(そうしあらいこまち)」約90分
小野小町は、歌合で相手の大伴黒主に今読んだ歌は「万葉集」に載っている歌だと言いがかりをつけられ帝に疑われてしまう。しかし証拠として出された万葉集の草子を見るとその歌だけ墨の色が違うことに気づいたら小町。「草子を洗いたい」と申し出ます。紀貫之の後押しもあり願いが叶い、その草子を水で洗うと黒主が筆入れした小町の読んだ和歌の部分が跡形もなく消え…と言うお話。
最後は小町が黒主を許してあげる
活躍した時代が異なる人気の歌人たちが登場人物となるお話。わたくし、このお話はしっかり予習していったので楽しく見ることができました。
他の演目は山本東次郎さんの太郎冠者がとってもチャーミングで何度も笑ってしまった狂言「素袍落(すおうおとし)」約40分
人間国宝 大槻文蔵さん、芸養子である大槻裕一さんが獅子となって舞う半能「石橋(しゃっきょう)」約25分
咲き乱れる紅白の牡丹の花を表すため、一畳台に紅白の牡丹の作り物が据付られているのですが、まだまだ初心者マークな私は、お能にもこんなに華やかなセットがあるのかと驚いてしまいました。
囃子方も演奏や掛け声がとても賑やか。
笛が印象的だったですが、パンフレットによると今回は東京から松田弘之さんが来演されたそうです。
お二人の舞い、お囃子とも迫力あり大興奮で拝見しました。
ただひとつ、惜しむらくはご一緒してくださった、松山薫さんが「ういよちゃん買ったら〜?」とおっしゃっていた紙のお面を買えばよかった…しばらくしたらなんで買ったんやろってなりそうですけど(笑)
今月はお仕事でもプライベートでもいろんな方とお会いすることがあり、ご縁に恵まれている気がします。
今日は特番のナレーションをさせていただきました。
そこでも驚くような再会が!
番組は関西ローカルですが見逃し配信もあるかも?なのでまた告知させていただきますね!