京都で芸術の春…からの考察⁈ | 桜井ういよオフィシャルブログ*ordinary days*

京都で芸術の春…からの考察⁈

今日は、アートとコラボした語りを聴きにバビューンと京都まで。



やってきたのは、京町家をリノベーションした多層的表現空間「四条半


こちらで行われているのは…



スイス在住、国内外で活躍されるアーティスト 岡田真由子さんの個展 「岡田真由子展ー天の海にー」


岡田さんの作品は、痛みなどがあって着るには至らないけれど、ごみと呼ぶにはまだまだ美しい着物生地たちを使用しているんです。




岡田さんの作品たちに囲まれて行われたのは、


アニメ「墓場鬼太郎」「青の祓術師」「聖闘士星矢 セインティア翔」などを担当され、idenshi195

主宰されている脚本家・高橋郁子さんの1人語りの新作「鉄輪(かなわ)」


語りは、ナレーターの深田あささん


あささんとは四年前、「ペットとわたし」というチャリティーイベントでご一緒させていただいたのです♪




京町家で岡田さんのアート作品に囲まれ京都が舞台となるお話が語られる…なんて素敵なコラボレーション!


1人語り「鉄輪(かなわ)」は、同名のお能の演目が原案となっています。

舞台は京都、今では叡山電車で行くあの貴船神社。自分を捨てた元夫や後妻に報いを受けさせるため、鬼になることを望み幾晩も丑の刻参りを行った女性が、念願が叶い鬼となる話。

安倍晴明さんも出てきます。


タイトルの「鉄輪」とは五徳のことで、五徳というとガスコンロのアレを思い出しますが、呪詛の儀式に使われるものは金属の輪に三本角のように飛び出た部分があり、そこに蝋燭をさして、冠のようになる頭にかぶるものらしいです。



自分の記録用に勢いで作りました(笑)


これまで丑の刻まいりの絵などを見てはちまき?と頭の間に蝋燭挟んで入れてるのかと思っていたこで密かに「ロウ垂れたら熱くないのかな?髪の毛大丈夫なのかな?」と思っていたのですが、正確には鉄の輪かぶってたみたいですね。


さて、高橋さんの脚本 言葉の楽譜は、物語の中にストンと入り込めるのが特徴。

暗闇や風を感じてしまい無意識にギュッと身を縮めて聴いてしまいました。

最初は怖いと思っていた女性も、あささんの表現力でだんだん鬼に至るほどのその悲しみや痛みが伝わってきて、見当違いな感想かもしれないけれど、胸が痛くてとても悲しかったです…

涙を必死に我慢したら鼻水になって大変でした。

ズルズルしてすみません。


素敵空間でええもん見て、ええもん聴いた!

京都まで足を運んでよかったです。




神様もさっ、叶えるなら女性を鬼にするんじゃなくて、男の人にバチを与えるとか、なんだったら女性を素敵な男性と結ばれるようにして前向きに幸せに生きられるようにしてあげたらいいのに…とか思っちゃいました(脳みそメルヘン)


あささんが終わった後に鬼となった女が後妻さんを恨む気持ちが最初共感できずたどり着いた考えが「同担拒否」とおっしゃっていてなるほど今ドキで素敵な解釈!と思いました。


でも私もこういう「元カノが今カノ恨む」的なシチュエーション、たとえ相手が誘惑したとしても男さえ浮気はしないと決めて生きていたなら、そうことにはならないよね。やっぱり男が悪いよね…。

「らなんで男性じゃなくて相手を恨むんだろう…」と常々思っていたので、帰りの電車で考えてみたのだけれど…



椅子取りゲームみたいに椅子があったとして、現在座っている人がいなくなれば、また自分がその椅子に座れると勘違いしてる…というのと似ているのかな?と思いました。

こういう考え方をしている方、過去に何人かいたなぁ…=͟͟͞͞(・∇・ ‧̣̥̇)


これは今日の解釈だからまた違う考えがでてくるかもしれませんが…何か作品に触れて自分の考えを巡らせる時間もいいものですよね。



お客様としていらしていた古典怪談師の満茶乃(まさの)さんともお話しできて、みなさんとせっかく記念撮影をしたのですが、お一人お一人にお写真掲載の許可が取れないのでお蔵入りです〜💦




1人語り「鉄輪」は今日のみの公演でしたが、岡田真由子さんの個展は3/24(日)までです。

在廊されていた岡田さんご本人からも作品のお話を聞かせていただいて、楽しかったですよ

詳しくは岡田さんのHPへ




ランチでいただいた鮭の西京焼きがほんとにおいしかった❤︎