みるくと悪性リンパ腫〜お別れと不思議な出来事 | 桜井ういよオフィシャルブログ*ordinary days*

みるくと悪性リンパ腫〜お別れと不思議な出来事

 みるくさんが旅立って初七日も終わり「心にぽっかりと穴が空く」という言葉の意味を本当に理解した気がしている今日この頃。
本当にぽっかり...です。


さて、遅くなってしまいましたが今回はお別れした日のお話を。

亡くなってからのみるくが写っている写真も載せてあるので閲覧注意です。
不快に思われる方、お辛くなってしまう方、興味のない方はお戻りくださいね。


みるくが亡くなってから、2日間は長丁場のキャラクターボイス、ナレーションのお仕事がはいっていたので3日後にお葬式と火葬、埋葬をするため宝塚にある動物霊園へ。
3年前のくんちゃんの時同様、タレントの松山薫さんが車を出してくださいました。

みるくが高度二次診療のできる病院で検査した時も付き合ってくださった薫さん。
それからも私やみるくのことを気にかけてくださって何度も何度も「何かあったらちゃんと頼るのよ、遠慮したらだめだよ、車もだすからね」と一歩も二歩も踏み込んでご連絡くださるので、私も頼らせていただき、お願いすることができました。本当にありがたいことです。


なぜ、この霊園かというと、お兄ちゃんだったちょこが亡くなった時に病院の先生にどこがいいか伺うと、病院にいらしている方も利用されていたり、先生ご自身のお子さんも眠っているとのことだったからです。
24時間受付なので、ちょこの時はかなり遅い時間にお電話をしたのですが悲しみに寄り添ってくださるようなとても優しい口調で丁寧にいろんなことを教えてくださいました。




棺の中には、みるくのお気に入りのねこじゃらし、ご飯やちゅーるなどのおやつをセットにしたもの、そして、みるくへの感謝の気持ちを綴ったお手紙を一緒に入れました。
くんちゃんの時に霊園でメッセージを書くことを勧められたのですが、やっぱり火葬前など動揺してしまって書くことができず心残りでした。
なので、今回は前日に涙で手元が見えずぐちゃぐちゃな字になってしまいましたが、みるくへ感謝の気持ちを綴っていました。
もちろん、いつも心は繋がっていると信じていますが、手紙に込めた想いとともに旅立ってくれる気がして個人的にはおすすめです。



お花いっぱいで見送ってあげたくてみるくさんのイメージカラーのパステルピンクを中心に優しいお色のお花をお店を回って買い集めました。

竹房さん、薫さんからいただいたブーケも一緒に。
家族ではないおふたりからもお花を贈ってもらえてみるくさん、幸せ者です。

本当は霊園でお布団付きの木の棺を購入して入れてあげようと思ったのですが、みるくさんのお気に入りのベッドとブランケットで寝かせていたこと。
そして、棺いっぱいにお花を並べていたので霊園の方も「今とても綺麗にされているのでそのままでいいと思いますよ」と言ってくださって、某宅配便屋さんで買ってきた白い段ボールを切って作った簡易的な棺でしたが、このまま葬儀をしていただくことにしました。

ちなみに霊園では、無料の段ボール製の棺、そして2000円〜6000円紙製のエンゼルコフィン、12000円〜18000円の木の棺がありました。


お布団の中では、御数珠をいただきちゃんと手にかけています。
それと三途の川の渡河料金の六文銭をオプションでつけていただき持たせてあげました。
これは紙できているお金です。 
気持ちの問題だけど、みるくがちゃんと川を渡れるように。

死後少し緩やかになりましたが、それでも左手がくの字に折れ曲がっているのは最期まで私の指を握ってくれていたからです。
そして肉球は最後までぷにぷにで、何度も何度も握ってしまいました。


お葬式の前、僧侶が来られるまで写真撮影は可能とのことで撮影させていただきました。
有名な動物霊園ということもあり、この日は大切な家族を亡くされた方が多く、私も2組待ってからの葬儀でした。



みるくさんの遺影のことまで気が回らなかったのですが、普通サイズよりも大きいお写真を用意してもよかったかなと感じました。
いつも手帳に挟んで持ち歩いていた帽子と蝶ネクタイでドヤ顔をしているみるくさんのお写真にしました。

お葬式では僧侶にお経をあげていただき、人間の時と同様にお焼香もちゃんとします。
この儀式があることで、火葬への心の準備が少しできる気がします。


葬儀が終わると次は火葬場に移動します。
私は上の2匹同様、みるくも個別火葬をお願いしました。
ちなみにですがコロナの影響で個別火葬の時間が短縮され16時までに受付しなくてはいけなくなっていました(通常は20:30までの受付)

火葬の前にはコットンにお水を染み込ませお口に含ませる、いわゆる末期の水をあげます。

その後に「かおりふだ」をいただきました。
丸いコースターのようなもので家族の匂いを感じながら安心していけるようにというお札です。
自分にスリスリして匂いをつけてみるくさんの顔のそばへ。
また、「礼拝祈願香」というメッセージを書くことができる太いお線香もいただき、「みるくさん、ありがとう」と書いて棺に入れました。
顔が見られるのが、みるくに触れられるのが、本当に最後になると思うとまた涙がボロボロ出てきてしまって...
なかなかお別れできなかったのですが係の方も急かすことなくじっと待っていてくださったのがありがたかったです。

くんちゃんの時はこの火葬を待つ間がまた辛くて辛くてボロボロ泣き崩れてしまい、薫さんにご迷惑をおかけしてしまったのですが、今回は不思議なことがありました。

まずこちらをご覧ください。



以前、みるくが三毛猫を連れてくる夢を見たことがあるのです。
なのでみなさんに三毛猫の男の子拾うんじゃない?なんて言われていました。


話に戻りましょう。

火葬場から休憩室に移動するため外に出ると、前方から三毛猫さんが、ててててて〜と私に向かってやってきました。
あまりにも私目掛けて一直線にやってきたので驚いて「どうしたの?」としゃがむと「ちょっと膝に乗せなさいよ」と言わんばかりに私の膝に強引に乗り込んできました。

なんて人馴れした猫ちゃん!と思いつつ落としそうになりながらそのまま抱きかかえて側のベンチに座ると...



(薫さん撮影)

喉ゴロゴロ鳴らして、めっちゃふみふみしてくれたんです。
この甘え方!!
爆音ゴロゴロ、全力ふみふみ!
みるくさん?みるくさんなの?

夢に見たあの三毛猫さんをサインに、この猫ちゃんの姿をちょっと借りて中にみるくさんの魂が入ってる!と思わずにはいられませんでした。

薫さんも「この子、脇目も降らずういよちゃんに向かってきたよね!夢に出てきた三毛猫だし連れて帰る?車乗せていいよ。ケージとか買うのも付き合うよ。」と言ってくださって。

夢のように子猫の三毛猫のオスではなく、この子はメスでどうやらおばあちゃん猫のようでした。

お坊さんや霊園の方に伺うとこの霊園にいついている猫ちゃんだそうで「すごい好き好きしてるねー」と驚いてらっしゃいました。

完全に安心しきって私に体を預け、終始ゴロゴロ喉を鳴らしてくれる様子になんだか運命を感じてしまって、とても離れ難くて連れて帰ろうか悩みました。

ですが...この猫ちゃんはまるまるとふくよかなのでご飯ももらってみなさんに可愛がられているであろうこと。
高齢猫のようだったので、万が一病気やすぐお別れだったら流石に私が耐えられないこと。

また、これまで長い間外で暮らした子をワンルームの狭い部屋に閉じ込めることがストレスにならないか心配だったこと(危険なところにいたら話はまた別ですが霊園内は広くて安全そうなので)

そして、この子はこうして、愛する我が子を亡くして悲しんでいる人たちにいつも癒しを与えているのだろうと思い連れて帰るのはやめました。

お礼の代わりにお顔や汚れがついていた毛を拭いて綺麗にしてあげました。


ご覧ください、すっかり馴染んでます(寒いから?)
男の子としか過ごしたことないけど女の子も可愛いなぁ❤️

おもちちゃん(仮...おデブちゃんでお餅みたいだったので勝手に命名)、あなたのおかげで泣かずに待てたよ。癒しをありがとう。

こんな奇跡のような出来事に驚き、思わず笑顔になって、気がつけば1時間があっという間に過ぎました。

今でもあの瞬間は、三毛猫おもちちゃん(仮)の中にみるくさんが入っていたのではないかと思っています。


火葬が終わるとお次はお骨ひろいです。
係の方が骨の部位など丁寧に説明してくださいます。
みるくの骨はとても綺麗に残っていました。

人間と同じように長いあのお箸で骨を拾い骨壷にいれてゆきます。

骨はちょこ、くんちゃんと同じく共同墓地に埋葬していただくので、お家用に手足の爪の骨、指の骨、尻尾の骨などを少し分けていただきました。


最後は埋葬。
共同墓地への埋葬は、裏にあるポストのようなところから骨を入れます。
1番お兄ちゃんだったちょこが亡くなった時は、最初骨壷にいれた骨を家に持ち帰っていたのですが、くんちゃんが亡くなった時に一緒にこの共同墓地に埋葬しました。
「ちょこちゃん、くんざぶろうちゃんは、左右二つある入り口の左側から埋葬したか覚えていまふか?」と聞いてくださって、同じ扉からみるくの骨も埋葬しました。

頭の骨などは手で、細かいお骨は骨壷から流し込むようにポストに入れ、係の方と一緒に蓋を閉めたら共同墓地への埋葬は完了です。

霊園には新共同墓地への他、骨壷に入れた遺骨を預かっていたく「萬霊塔」や、永代に預かっていただく「御座所入仏」、個別、また他家の子達と一緒に安置してもらえる納骨堂、人間と同じように個別に石碑を建立する墓地があります。
また御遺骨をパウダー状に粉骨しシンボルツリーや芝生に散骨して自然に還すということもできるようです。

毎日欠かさず僧侶が読経してくださるので安心です。もちろん、宗教、宗派を問わず手厚く弔ってくださいます。


霊園にはいつでもお参りにくることができます。
山上にあり駅からも遠いので車がないと難しいのですが、駅まではお願いすれば送迎車を出してくださるそうです。


涙で画面があまり見えてなくてめっちゃぶれてました。
お花屋さんで3匹のために作っていただいたミニブーケ。
右から、ちょこ、くんちゃん、そしてみるくへのものです。


キジトラのちょこは赤、茶トラのくんちゃんはオレンジ、みるくはピンクがイメージカラーだったので...残念ながら赤のガーベラはなかったので濃いピンクでお願いしました。

3匹と賑やかに暮らしていた時が本当に懐かしい。
みんなに会いたい。
みるくに会いたい、ぎゅーって抱きしめて眠りたい。


霊園は高台にあって共同墓地からは月や星、街の夜景がよく見渡せるので3匹で見てるんじゃないでしょうか。
きっと流れ星もよく見えますよね。

お仕事終わりで車を出して付き合ってくださって、その後も私を心配して遅くまで一緒にいてくださった薫さん、本当にありがとうございました。


スーパーで新鮮なお魚やお肉を見ては「これでスープを作ったらみるくさんは飲んでくれるかしら?」と思ったり、手触りの良さそうなブランケットを見ては「これならみるくさん、気に入ってゴロンゴロンしてくれそう!」と思ったり。
そんな風にみるくさんのことを思っては、ハッとし、もうみるくはないんだったと気づいて悲しくなります。


みるくさんの匂いがついた毛布はまだ洗うことができなくて抱きしめては泣いてしまいます。
おひさまと粉ミルクの混ざったような少し甘い匂いがするみるくの額や耳の後ろの匂いが大好きでした。



私の顔に手を触れて自分に向けようとする仕草が可愛くて好きでした。
ベッドの中では、いつもイチャイチャして(笑)眠る時はみるく越しの酸素しか吸いたくないと思うほどいつもくっついていました。
そしてみるくも寝返りを打つと、必ず移動して私の腕の中に滑り込んできました。
抱き枕にヤキモチ焼いて?間にめり込んでくることもありました。


部屋の中に...私の隣に、みるくさんがいないことが、寂しくて、悲しくて、恋しくて、会いたくて会いたくて仕方ないです。

みるくが心配するから泣いちゃダメだと思うのですが、お家の中ではもう自分でも呆れるほどすぐ泣いてしまうし、朝起きたら、抱きしめていた毛布が濡れていて「泣いてしまったんだ」とまた悲しくなって。

それでも、今週はまだお仕事があるので、無理にでもちゃんと食べてます。
心配してメッセージをくださった事務所の大先輩Yさんとのやり取りで
「声のためにちゃんと食べて、ちゃんと寝なさい」と言われてお約束したので。
Yさんからそんな風に心配していただけるだなんて思っていなかったので、その優しいお気持ちが心に染みてすごく嬉しかったです。
今後は「腹黒い」といじられても全然平気です(笑)


ブログを読んでみるくさんことを知ったたくさんの方が、ご連絡くださって驚いています。
みるくの死を悲しんでくださったり、冥福を祈ってくださったり...

東京に住む友人がお仕事激務な中、お花を贈ってくれたり、事務所のデスクKさんがみるくをイメージした素敵なアロマディフューザーをくださったり、後輩ちゃんからもお花やお線香が届いたり(たくさんあるので毎日お線香あげ放題)

ブログを読んでくださった方がみるくのためにお花を買ってご自身のお家に飾って偲んでくださったなんてことも!

SNSへの投稿やコロナのおうち時間、オンラインでの会や、テレビ電話でみるくさんも参加したりしていたのでより身近に感じてくださった方もいたりして...

私からの愛情は胃もたれしそうなほどだったと思うのですが、みるくさん、こんなにもみなさんに優しい気持ちをいただき、本当に幸せな猫だと思います。

「とうぜんだよ おかあさん、ボクは にんきものなんだからねっ!」って得意のドヤ顔してるかな?

今や守護神へと昇格致しましたので、みなさんの優しさへのご恩返しに何かしらのプチラッキーやプチハッピーを天国からお届けすると思います。 なにしろ、飼い主に似ず本当によくできた子でしたので。


みるくさんがいなくなって、なんだかひとりぼっちになってしまった気がしているので、みなさんの優しいお気持ちに、わたしもとても救われています。
ありがとうございます。

先輩や友人に、もっとみるくさんとの思い出とかアウトプットした方がいいよって言ってもらったので、勇気が出たら「みるくとわたし」な記事を書こうと思います。


またまたまとまりのない長文ブログになってしまいました。
拙い文章を読んでくださってありがとうございました。


今日はクリスマスイブですね。
サンタコスでキリリとかっこをつけてるみるくさんのお写真を❤️

みなさん、よいイブを...そして素敵なクリスマスをお過ごしください🎄


メリークリスマスにゃ🐈