『悪夢ちゃん』というドラマが好きだ。
予知夢として悪夢を見る小学生の女の子と腹黒い性格の教師が、予知夢を頼りに不吉な未来を防ごうとするドラマだ。その女の子が予知夢をみるのは、他人の無意識と繋がることができるかららしい。おそらく、他人の無意識の中のトラウマから、その人が未来に取る行動をその子の脳が勝手に予測して、それを夢にみるという設定なのだろう。

このドラマは、フロイトの精神分析がベースになっていると思われる。それは、人が無意識下で苦痛として捉えている事象を、夢の体裁で聞き出して分析するというものだ。Wikipediaを読んだ自分の理解であるから間違っているかもしれないが。精神科医やカウンセラーは、患者が語る内容や夢から精神分析をし、その人の苦痛を取り除こうとする。このドラマは、人の無意識の中身を悪夢として見て、それを分析しているから、一種の精神分析といえる。

今回でこのドラマを見るのは3回目である。
最初に見たのは小学生の時だった。ファンタジーで楽しい感じだったし、小学生の頃の憧れがつまっていたから、結構好きだった。子供達のファッションやオカルトは、当時の小学生の流行や憧れを反映していると思う。このドラマを見た後、図書館で原作を借りて読んだが、ドラマの内容と大分違っていて驚いた記憶がある。
2回目に見たのは、高校生の時で、ふと思い出して懐かしくなり見返した。
3回目は最近で、今日全話見終わった。心理学を少し勉強したり、基礎的な精神医学の本を読んだから、前とは違った見方ができて面白かった。経験を積むにつれ、ドラマの見方が変わるが、小学生の頃に好きだったものに対しては、いつでも同じワクワク感を感じる。