高齢者が運転する車の事故が増えてニュースになっていますが、
先日、夫が車で高齢者の歩行者と接触してしまいました。
夫が、片側一方通行の2車線道路の右レーンの先頭で信号待ちをし、
横断歩道が赤になり、車道が青になったのを確認してからゆっくり発進したところ、
自転車が脇から出てきて夫の車の前をふさぐ形で接触し、自転車が横転したそうです。
夫がすぐに降りて向かうと、自転車に乗っていたおばあさん(92歳!)がゆっくり起き上がり、
声をかけると「大丈夫、大丈夫」と言って去ろうとしたので、
いやいや、年齢的にも万一骨折とかしていたら困ると思い、
念のため警察を呼んで実況見分してもらったそうで。
警察に尋ねられ、おばあさんは横断歩道が青だったと主張しましたが、
ドラレコには、車道が青信号のところ、隣の車との間から(!)自転車を押すおばあさんが出てきて
赤信号の横断歩道に乗ろうとする(夫の車側に曲がる)姿がはっきりと映っていて、
警察官も仕方なさそうにおばあさんを諭していたとか。
私も後でその映像を見たのですが、ありえない動きでびっくり。
駆け付けたおばあさんの息子さん(といっても60代)も、
最初は夫に対して構えた態度だったのが、ドラレコの映像を見て一変、平謝りされていたそうです。
ただ、警察官の話では、こんなシチュエーションでも、
車側の前方不注意ということになって過失は0にはならないそう。
人の認知能力って怖いよねぇ。
きっと、横断歩道の色は、おばあさんの網膜には赤色が映ってたはずなんだけど、
青と思い込んじゃってたら脳は青と判断しちゃうんだろうね。
おばあさんにとっては青が真実で、悪気はないんだろうと思う。
高齢じゃなくても、わが身を振り返ると、例えば事務仕事のヒューマンエラーもそんな仕組みな気がする。
高齢になったらますます客観視できる余地がなくなって、頻度が上がるだけなんじゃないかと。
池袋の母子死亡事故の上級国民被告のように、若い頃どんなに頭脳明晰で優秀でも、老化には抗えないのだろう。
数年前にたまたまアマゾンのアウトレットで見つけたドラレコを買ってつけていて
今回初めて助けられたけど、高齢化社会が進む今、もう手放せませんねぇ。