唐毅の重荷になりたくないばかりに
とうとう自分から別れを告げたあの日
そして…見合い結婚をしたけれども
結局は駄目だった…抱くことが出来ない
何回も話し合いしてそれなのに
[…待つから…小飛…あなたを愛しているの
本当は分かっていた…あなたには好きな人が
いるってことを…別れたくない!]
彼女はそう言いながらも涙を溢れさせた
話し合いは平行線を辿ったままだったが
取り敢えずは別居することを決めてた
だが…別居から半年後には離婚をした
自分から別れを告げたくせに忘れらない
今でも良く覚えている唐毅の煙草を吸う仕草
抱き寄せる自分よりも逞しくて暖かい腕
自分だけには見せてくれた優しい笑顔
おまけに毎晩のように唐毅と海辺にいる夢
抱かれて抱きしめられて感極まって泣く夢
翌日イ部長から世海グループから護衛依頼
が来たため了承したと聞かされるなんて
しかも一週間も唐毅の護衛に就くことに
三年振りに再会してしまうなんて…残酷だ