いつもと同じ時間に自宅を出て出社した
途中にあるコンビニでコーヒーを買って
車に乗った途端にpinkieから電話があった
[兄さん?今大丈夫?ちょっと話しがあって]
何事かと思ったら[今日はお母さんの誕生日よ
忘れちゃっているでしょう]忘れていたが
[今日帰りに寄るよ花でも買って行くから]
会話を終えてエンジンをかけた
両親たちはあからさまには言って来ないが
長男の自分には一日も早く結婚して
初孫を見たいと思っているのは分かっている
だが…自分はもう…恋愛には希薄だ
海青を未だに引きずっているのだから
そう思っていたはずだったのに…そして
海青に対するこだわりはままごとだったのだと
意識を塗り替えられてしまう