会議が思っていたよりも長引いてしまった
明日は小飛の誕生日だから…だからこそ
今日は早めに帰宅する予定だったのだが
結局会議が終わったのはPM20時過ぎだった
迅る気持ちを抑えながらも帰途に着いた
二階でスーツを脱いでいたらドアが開いて
背中に小飛が抱きついてきた…そして
抱き上げてそのままベッドの上に連れていった
[誕生日おめでとう…小飛…これからもずっと
俺の隣で生きていてくれ…俺も生きてゆくから]
普段はなかなか言えずにいる大切な言葉
言葉足らずだと自覚している…本当は
小飛の言葉を待っていると…しばらくして
[…俺だって…唐毅とずっと生きてゆくから
愛した時から覚悟を決めているんだ
陳さんにも見捨てないでやって欲しいって
だから…二つの瞳であんたを追いかけるずっと]
かつて病院の屋上で言われたあの日から
脳内にこびりついて離れなかった愛の言葉
そして自首して裁判所に向かったあの日にも
Kissをした直後にやはり同じ言葉を誓った
凍りついた心を時間をかけて最終的には
溶かしてしまった小飛…愛おしくて堪らない
何度も抱いているのにいつだって純粋で
"唐毅が誰かに対して執着するなんて…初めて
見たわ…初恋だと自覚しているんでしょ?"
ホンイエに言われた瞬間自覚してしまった
